群馬県高校生オフィスツアー2025<東毛ツアー>
⚫︎出発
第2弾「東毛ツアー」が開催されたのはお盆明けの8月18日。夏休みも終わりに近いとあって参加者は5人と少なめでしたが、この時期の参加に高校生たちの熱意が伝わってきます。意識の高さに感心しつつ、バスは太田駅を出発しツアーがスタートしました。
今回もナビゲーターを務めたのは、JTB群馬支店の高野さん。太田市出身ということもあり、挨拶の言葉からは強い地元愛が感じられます。
就職活動の際には「大好きな群馬で働きたい」という思いから、大手JTBの地域限定職を選んだという高野さん。「地元企業の魅力をたくさん知り、将来〝群馬で働く〟という選択肢を考えるきっかけになれば嬉しい」と、高校生たちに温かいメッセージを送りました。
まずは、一日を共に過ごす仲間としてお互いを知るための「自己紹介」から。それぞれが、名前や高校、部活動などについて順に話して行きます。太田の企業を回るということもあり、今回は地元・太田市の高校生が積極的に参加してくれました。5人全員が一人での参加でしたが、話してみると「同じ高校の隣のクラスだった」「同じ部活の男子部と女子部だった」といった共通点が見つかり、これからの交流が楽しみになるスタートとなりました。
緊張もほぐれたところで、東毛ツアー1社目に向かいます。
【株式会社日東システムテクノロジーズ】 https://www.nittosys.co.jp/

太田市吉沢町にある「株式会社日東システムテクノロジーズ」は、学校や病院、工場などに向けて、情報技術(IT)を活用し、解決策(ソリューション)を提供する会社。自社開発の便利なソフトや仕組みで、企業や組織が抱える様々な課題をサポートしています。
2021年に竣工したという新オフィスのコンセプトは「コミュニケーションと集中」。5階層のステップフロアを備えた大空間は、各種のオフィス賞も受賞しているそうで、期待が高まります。
社員の方に出迎えていただき中に入ります。
館内に入ると、毎月変わるというアロマの香りがお出迎え。無人の受付はセンサー付きモニターで来客を確認し、担当者が対応する仕組みになっているそうです。受付カウンターの壁材には、なんと使用済みのコーヒーかすが再利用されているとか。
エントランス右手に広がる開放感のあるラウンジで、まずは説明を伺います。
⚫︎会社説明

冒頭では、代表の青木稔さんが挨拶に立ち、「高校生の頃の自分は、将来どんなふうに働くのかを明確に思い描けていなかった。皆さんが夏休みの一日をこのように過ごすのはとても意義があると思う」と熱いメッセージをいただきました。
次に広報の木口さんから
・IT業界について
・仕事内容や特徴
・群馬で働く魅力
について説明を伺います。
木口さんも太田市出身。大学で一度県外に出て、就職のタイミングで群馬に戻り入社。現在は広報として、採用活動やPR活動のお仕事をしているそうです。
同社の社員は、文系出身者と理系出身者がおよそ半々とのこと。理系が多いのは「システムエンジニア」や「マーケッター」、文系が多いのは「企画営業職」「デザイナー」「カスタマーサポート職」「総務経理」などだそうです。
同社のITサービスは、企画から開発、販売、アフターフォローに至るまで、すべてを自社で担っており、そのためには、高レベルな計画力や実行力だけでなく、社員同士の活発なコミュニケーションが不可欠。「コミュニケーションと集中」という新オフィスに込められた思いを、まずは動画で紹介していただき、いよいよお待ちかね、2班に分かれてオフィスツアーが始まります。
⚫︎社内見学





エントランスから左手の1階と2階が主にワークフロア。右手がラウンジ、半地下、中2階などのステップフロア構造になっています。
カフェテリアをイメージしたというラウンジは天井高8メートルの大空間。大階段を中心に3階層に分けられ、食堂や仕事にも使われています。
社内のデザイナーが作ったというアートには社名の頭文字が。
ワークフロアには自席のほか、高低差を利用したミーティングエリア、プレゼンテーションスペース、個室集中ブース、オンラインブース、スタンディングテーブルなどがあり、状況に合わせて働く場所を自由に選べるようになっていました。
吸音材がたくさん使われており、集中しやすい環境が整えられています。
社長さんは自室を持たないそうで、1階と2階に社長席が置かれていました。
他にも
・座り仕事の多い社員の健康向上に役立つ本格的なトレーニングジム
・ワークフロアからガラス越しに子供の様子が見えるキッズルーム
・南の窓際にある縁側のようなカウンター席
・寛ぎながら仕事ができるよう置かれたヨギボー
・天気のいい日は外で仕事や食事ができるテラスとバルコニー
・バイオエタノールの炎でキャンプファイヤーを楽しめるコーナー
・半地下にある集中ブースと仮眠室のエリア「NEST」
など見どころがたくさん。
ユニークだったのが、社員からの提案で設置されたという、歯を白くするセルフホワイトニング機器。これも福利厚生の一環だそうです。
一人ひとりがパフォーマンスを最大限に発揮できるよう設計されたオフィスには、気持ちよく仕事をするための魅力的なスポットがたくさんありました。
企業理念に掲げる「共創」。
このオフィスの空間設計が、そんな最高のチームを生み出す仕掛けになっているのだと感じられました。
⚫︎質疑応答
ラウンジに戻り、最後に質疑応答の時間です。
― この会社をどうやって作ったのですか?
― 働く上で大切にしていることは?
― 理想の社長像は?
― 社会人になるにあたり、高校生のうちに身につけておいた方がいいことは?
など、高校生たちからは社長さんへの質問が次々と上がり、積極的に学ぼうとする姿勢が感じられました。
「つながりを感じられる一つの大きな空間」にこだわって設計された新オフィスで、社員の皆さんの生き生きとした働きぶりに触れることができました。高校生にとっても、将来を考える上で大きな学びの一日となったのではないでしょうか。
日東システムテクノロジーズの皆さん、ありがとうございました。
⚫︎移動
バスの中では、高校生たちが1社目を見学したばかりの感想を発表。
「社長像が意外だった」「施設が充実していて働きやすそう」「これまでイメージしていた会社と違った」「吸音材がたくさん使われていたことが印象的だった」
といった声が上がり、それぞれが新たな気づきを得ている様子でした。
次に2社目の企業に向かいます。なんでも、「グループ全体で8つの関連会社を持ち、11の事業領域、29の拠点・店舗を展開する、いろんなことをやっている会社」とのこと。
一体どんな企業なのでしょうか。楽しみです。
【ソニアグループ】 https://www.sonia-g.co.jp/

太田市西矢島町に拠点を置く「ソニアグループ」は、エクステリア関連商材の製造・販売を行う「コーワソニア株式会社」と、モバイル事業、教育事業、フィジカル事業、フードビジネスを展開する「株式会社ソニアプラン」で構成されるグループ会社。常に時代の変化に対応し、多角経営を展開。チャレンジする社風が自慢の会社です。
2021年に竣工したという新社屋は、外観からもスタイリッシュさが伝わる建物です。早速、中へと案内していただきます。
⚫︎会社案内

まずは会社内を見せていただきます。
1階はシェアオフィスとして、他社への貸出を行っているスペースです。このスペースを起点に新たなチャレンジを行ってもらうことで、グループ全体とのシナジー効果も期待しているそうです。
入り口の扉に書かれている「CAMP407」というワードは
C…COMMUNICATION
A…ACTIVE
M…MEET
P…PARK
という意味で、これには出会いやコミュニケーションの場として集まりたくなるようなオフィスにしたいという願いが込められているそうです。
仕事や勉強、交流に使えるシェアスペースには、おしゃれなキッチンが備え付けられており、食事も可能。観葉植物が置かれ開放的な雰囲気です。
「ミーティングボックス」と書かれた箱型の部屋は、電話ボックスの技術を応用したアルミ製の個室ブース。こちらもソニアグループの関連会社にて製造している製品で、Web会議だけでなく、重要情報を扱う業務にも適しているそうです。
吹き抜けの階段を上がると、建物内の利用者がシェアできる5つの会議室が並んでいます。奥に進むとソニアグループの本社がありました。洗練されたデザインのオフィスは社員の方々にも好評だそうです。
⚫︎会社紹介

続いて、会議室で、総務部の高橋さんから会社について説明していただきます。
ソニアグループが目指すのは「地域コングロマリット企業」。
「コングロマリット」とは、多角的に事業を展開する複合企業体のこと。同社は太田市を中心に幅広い事業を手がけ、世の中の潜在的なニーズを掘り起こしながら、地域の暮らしや幸せに貢献していくことを目標としているそうです。
経営理念を掲げた「ソニアの掟13か条」の第一条は「職場は社員の幸せの舞台」。
仕事を通じて社員一人ひとりが成長し、自身の人生を豊かにしてほしい——そんな思いが込められているそうです。高校生たちも「働くことは単に収入を得るだけではなく、自分を磨き人生を充実させることにつながる」というメッセージを感じ取ったのではないでしょうか。
ちなみに、福利厚生としてグループ会社が運営するさまざまな施設やサービスを利用できるというメリットがあるそうですよ。
⚫︎昼食タイム

テーブルを囲み、社員の方々のお話を聞きながらお弁当をいただきます。
最初は少し緊張気味だった高校生たちも、
・どうしてこんなに多くの事業を展開できるのか
・新しい事業の課題はどうやって見つけるのか
・どうしてこの会社を選んだのか
といった質問を次々に投げかけました。社員の方からは「1年生から企業訪問に来ることが素晴らしい」とお褒めの言葉も。「高校の3年間で何かに一生懸命になる経験を」とアドバイスをいただきました。
同社には、若手の意見を大切にし、良いアイデアは積極的に採用するという考え方が根付いており、新しいことに挑戦できる環境で、常にフレッシュな企画や取り組みが生まれているそうです。
さまざまな業種を一つの会社で経験できるのも、同社ならではの特徴。幅広い分野にチャレンジできる環境は、高校生にとっても自分に合った仕事を見つけるうえで魅力的に映ったようです。
⚫︎東毛ツアー終了

バスに乗り込み、2社目の見学を終えた感想を発表しました。
「たくさんの事業をやっているからこその課題点とメリットを知ることができた」
「社員の方のお話が面白くて楽しかった」と意見が出ました。
SUBARUのイノベーションハブを見学してから、バスは朝と同じ太田駅へ向かいます。最後に、長い一日を共に過ごしたみんなで記念写真を撮り、ツアーを締めくくりました。アンケートの記入が終わった人から順に下車し解散となりました。
暑い中、参加した高校生の皆さん、本当にお疲れ様でした。
次回は第3弾「ツムラ・明和町ツアー」の開催です。
② 東毛オフィスツアー
