群馬県高校生オフィスツアー2025<ツムラ・明和町ツアー>

⚫︎ 出発
ツムラ・明和町ツアーの集合は前回に続き再び太田駅。県外に向かうこともあり、前回より少し早めの8時45分に出発しました。今回もナビゲーターはJTB群馬支店の高野さんです。「今日一日楽しいツアーになるよう盛り上がっていきましょう!」と元気いっぱいに高校生を迎えました。
まずは自己紹介からスタート。
今回の参加者は6名で、なんと全員が女子!太田市や館林市のほか、隣の栃木県、伊勢崎市、前橋市の高校からも参加がありました。
「今後の進路に役立てたい」という薬学部志望の1年生。高校3年間を生徒会活動に取り組んだという生徒は「自分自身の視野を広げたくて参加しました」と意気込みを語ってくれました。他にも「楽しみながらいろんなことを知りたい」「進路の幅を広げたい」など。高校生たちの前向きな姿勢と好奇心が、一日を通してどんな学びにつながるでしょうか。
今回のツアーは、漢方薬製造メーカー「株式会社ツムラ」が2029年度、明和町で新工場の操業を予定していることに関連し、明和町の魅力についても学ぶ内容になっています。
まずは高野さんから「皆さん明和町の名産品を知ってますか?」とクイズ。
答えは「梨」。全員が正解でした。
ここで、今回のツアーに同行する、明和町役場産業振興課の高橋さんがマイクを握り、明和町の魅力を解説。高橋さん、明和町の梨のPRも担当しているそうで、クイズの正解率にご満悦の様子でした。
明和町の人口は約1万人で、群馬県内では2番目に小さい町。町の東西には工場地帯が広がり、住宅は中央部に集中しているそうです。今回訪問するツムラの新工場は、東側の工場地帯に建設予定だそうです。
そして現在、明和町では、住みやすさと働きやすさを目標にしたまちづくりが進められており、駅周辺には役場や病院、スーパー、ホテルなどが建ち、生活に便利な環境がどんどんと整いつつあるとのこと。高橋さんが「皆さんが大学を卒業して群馬に戻る頃には、さらに便利な明和町になっているかもしれません」と話していました。
【コストコ 群馬明和倉庫店】 https://www.costco.co.jp/

「コストコ」はアメリカ発祥の会員制倉庫型店。2025年11月時点で世界14の国と地域に918倉庫店を展開。会員数は1億人以上、従業員は33万人以上。邑楽郡明和町矢島にある「コストコ群馬明和倉庫店」は、2023年4月にグランドオープン。国内外から厳選された高品質な食料品や日用品がずらりと並ぶ売り場での買い物の楽しさと、会員制だからこそ得られる安心感・特別感が、多くの人を惹きつけています
スタッフの方々に出迎えていただき、オープン前の倉庫店内に足を踏み入れます。高校生たちもワクワクした様子です。
⚫︎ 企業紹介

まずは会議室に入り、スクリーンで動画を視聴しました。その後、スライドを用いてコストコの事業内容や特徴、地域貢献やSDGSへの取り組み、社員の福利厚生や仕事内容について、社員の方から詳しく説明を受けました。
コストコの理念を学んだ高校生たち。いよいよお待ちかねの売り場見学へと向かいます。
⚫︎ 倉庫店見学

すでにオープンした倉庫店に足を踏み入れると、平日の午前中にもかかわらず多くの買い物客でにぎわっていました。広大なフロアにずらりと並んだアメリカンサイズの商品に圧倒されます。普段のスーパーとは違うスケール感に、高校生たちも目が輝いています。
レジ横のエアシューター。レジに一定額が貯まったら、天井に伸びたパイプを通ってカプセルで現金を送っているそうです。
ショーケースに、とても手がでないような高額のダイヤの指輪がさりげなく並んでいて驚愕!普段目にすることのない価格帯の商品に、思わず値札の0の数を数えてしまいました。これを買いに来る人がいることにも驚きです。
売り場を抜け、ヘアキャップを被ってベーカリーのバックヤードに入ります。そこではスタッフの方々が次々とパン生地を仕込み、大きなオーブンで焼き上げていました。整然と並んだ機械や作業台の上には、クロワッサンやディナーロールの生地がずらり。香ばしい匂いが漂っています。
次は、コンテナからの荷物が運び込まれているバックヤードへ。天井までうず高く商品が積まれています。目を引いたのは、デンマークから輸入したという黄色い段ボール圧縮機。商品が入っていた大量の段ボールを一気に潰し、圧縮してまとめる機械で、リサイクルや効率化に役立っているそうです。
途中、食品が保管されている冷凍庫も見学させていただきましたが、数秒たりとも入っていられないほどの寒さでした。
普段は買い物をするだけの売り場の裏側に、また別の世界が広がっていることに、高校生たちも驚きと学びを感じた様子でした。売り場見学を終えた高校生たち。最後に可愛いクマのイラストが描かれたオリジナルのバッグをもらい、笑顔で記念写真です。
コストコ群馬明和倉庫店の皆さん、ありがとうございました。
⚫︎ 移動

バスの中では、高校生たちがコストコ見学の感想を発表しました。
「よく購入するパンが作られる工程が見られて面白かった」
「コストコ内で段ボールを圧縮しているとは驚き」
「社員の方が気さくで優しかった」
などの意見が寄せられ、普段は見ることのできないバックヤードや、スタッフの皆さんの温かい人柄に触れ、貴重な体験に喜ぶ様子がうかがえました。

次はいよいよ、ツムラの茨城工場漢方記念館へ向かいます。
途中、明和町の東部工業団地を通過し、ツムラの新工場建設予定地を車窓から見学しました。高野さんが「ここです。あ、違った。まだ先でした」と、ちょっとフライング。今はまだ空き地が広がる場所に、これから一体どんな工場が立つのか、完成が楽しみです。
バスは館林ICから高速道路に乗り茨城へと向かいます。
お昼はバスの中で明和町の竹卓(チクタク)さんからいただいたお弁当。冷たく冷やされたカップに入った梨と、明和町産の梨「豊水」を使ったジュース「梨の雫めいわ」もいただき、幸せな梨づくしです。
お弁当を食べたあとは、到着までの時間、順番にツムラのプロモーション映像を見て予習をします。
2社目【株式会社ツムラ】 https://www.tsumura.co.jp/


株式会社ツムラは創業132年。「自然と健康を科学する」を経営理念に、医薬品(漢方製剤、生薬製剤他)等を製造販売する企業です。茨城県稲敷郡阿見町にある「ツムラ茨城工場」は、広大な敷地に研究所・漢方記念館・薬草見本園などを併設し、最先端の技術を統合した「インテリジェント・ファクトリー」。「ツムラ漢方記念館」は、ツムラが医療関係者を対象にが漢方の情報発信拠点として運営する企業ミュージアムです。
バスの到着をたくさんの社員の方が出迎えてくださり、高校生たちは少し緊張気味に、漢方記念館の中へと入っていきます。
⚫︎ 会社説明


最初に館長の吉田さんが登場し、「漢方記念館へようこそ」と挨拶。
「五感を使って漢方薬について学べる施設。今日はリラックスして楽しんで行ってください」と高校生たちに声をかけ、和やかな雰囲気が広がりました。
続いてツムラの佐野さんから、
・漢方薬の製造工程
・漢方薬を構成する生薬
・茨城工場の敷地
についての概要説明を受けたあと、館内の見学に移ります。
⚫︎ 記念館見学

佐野さんの案内でエントランスの左手から順に見学していきます。
「漢方医学」とは、漢方薬を用いる日本独自の医学。5〜6世紀ごろ中国から伝来し、1000年以上をかけて日本の気候や体質に合わせて独自に発展しました。
漢方=中国の医学、というイメージを持つ人も多いですが、実際には“中国生まれ、日本育ち”の伝統医学とのこと。ちなみに中国の伝統医学は「中医学」と呼ばれているそうです。高校生たちは、メモをとりながらその歴史に真剣に耳を傾けています。
「漢方の歴史」コーナーでは、主要な古医書とともにその歴史を紹介。日本最古の医学書といわれる「医心方(いしんほう)」のレプリカなどが展示されていました。
入り口正面の奥にある「生薬シンボルゾーン」では、ツムラの医療用漢方製剤に使われている生薬119種のうち116種の見本がずらりと展示されています。生薬には、植物(根・樹皮・果実・種子・葉・花など)、動物(皮・骨・貝殻・昆虫など)、鉱物(石膏など)が使われています。見慣れたものから、こんなものが?と驚くようなものまで並んでおり、高校生たちも興味深く眺めていました。


「生薬体験コーナー」では、実際に生薬に触れたり、匂いをかいだりできます。
高校生たちが興味深そうに楽しんでいます。
生薬を粉末状にするために用いられた伝統的な器具「薬研(やげん)」が置かれ、両端の車輪付きの棒でゴロゴロと押しつぶしながら挽く体験もできました。
続いて2階にあがります。
大型マルチビジョンでは、漢方製剤ができるまでの流れや、産地・品質などの情報を映像でわかりやすく紹介。
奥には明治時代の創業時の本店が模型で再現されており、当時の製品に関わる看板などが展示されています。創業当時からの看板商品、ツムラの「中将湯」の語源となった「中将姫伝説」について、資料とともに紹介しています。
1階に戻り、休憩を挟んで工場見学です。
⚫︎ 工場見学
「中央制御室」へはバスに乗って向かいました。茨城工場の敷地は5万4千坪。なんと東京ドーム4つ分の広さだそうですよ。
制御室は、エキス顆粒のもとになる粉末(エキス粉末)を作る工程を、24時間監視するための場所です。セキュリティのため、写真撮影はできませんでした。原料の生薬は、エキスを抽出した後に残渣(ざんさ)という残りカスが出るそうで、それを触らせていただきました。残渣は100%再利用されており、ツムラ社員の名刺にも使われているそうです。試しに「名刺から生薬の匂いはしないんですか?」と尋ねると、最初は若干感じます、とのことでした。
⚫︎ 質疑応答


記念館に戻り、質疑応答の時間。社員の方たちが前に並び、高校生からの活発な質問に答えてくれます。
・研究職に就きたいが、学生のうちに身につけておきたい知識などあるか
・群馬の新工場にはどんな職種の人が働く予定なのか
・医薬品とは違う作る時の難しさ
・ツムラでのやりがい
など質問が次から次へとあがります。
・なぜ薬剤師になろうと思ったのか
という質問には、薬剤師でもある館長の吉田さんが体験を踏まえて話してくださいました。
ユニークだったのは
・漢方の独特な匂いに慣れるものですか?
という質問には、いまだに慣れないです、という回答が。
大いに盛り上がった質疑応答。
ツムラの皆さん、楽しい時間をありがとうございました。
⚫︎ ツアー終了

牛久大仏の後ろ姿に別れを告げつつ茨城工場を出発。群馬に向かいます。高校生からは「今後の進路について視野が広がった」「将来の働くイメージが湧いた」「今後もまたこうしたツアーに参加したい」という嬉しい発言が。参加した高校生の皆さん、長い一日本当にお疲れ様でした。
次回はツアー最後となる第4弾「西毛ツアー」です。
③ ツムラ・明和町オフィスツアー
