ぐんまnote

群馬県高校生オフィスツアー2025<西毛ツアー>

イベント報告レポート

⚫︎出発

 

ツアー企画のラストを飾る、第4弾「西毛ツアー」の開催は8月22日でした。集合は高崎駅東口。参加者は男子5人と女子2人で、その多くが高崎市内の高校に通う生徒たちです。今回は高校生7人に加え、先生1人が参加し、計8人でのツアーとなりました。

 

ナビゲーターを務めるのは今回もJTB群馬支店の高野さんです。

「群馬には、働く人を大切にする企業がたくさん!社員一人ひとりに目を配れるのも地元企業ならでは、地域に貢献できることにやりがいを感じられる魅力も。今日もそんな企業を紹介していきます」と、力強い言葉で一日の幕が開きました。

 

「今日も皆さんから企業の方にたくさん質問をして、積極的にコミュニケーションをとってほしいので、その練習として自己紹介から始めましょう!」と、高野さんが声をかけます。

それぞれが名前や学校名、部活動などを、やや緊張した面持ちで発表。果たして今日という日が、彼らの将来にどんな影響を与えるでしょうか。

 

 

【株式会社ヨコオ】https://www.yokowo.co.jp/

 

「株式会社ヨコオ」の自慢は、圧倒的な技術力と創業100年以上の安定力。

ミクロな世界の最先端ものづくりで活躍するグローバル企業で、複数の技術を活かして「自動車」「半導体」「電機」「医療」の4つの分野で事業を展開しています。

 

さっそく、ヨコオの創業者・横尾忠太郎さんの生誕の地、同社のマザー工場である富岡工場の本社棟に入って行きます。

 

 

⚫︎挨拶

最初に、インキュベーションセンターの中澤さんが登場。

「今日は高校生の皆さんがどう感じたかを知りたい。最後には質疑応答――いや、むしろ疑問をぶつけ合うディスカッションにしましょう!」と呼びかけました。

 

ヨコオは2023年、新規事業の開拓やビジネス構造の変革を担う部門として「インキュベーションセンター」を立ち上げました。中澤さんはそこで、地域貢献を軸に、社会課題をビジネスとして育てていく取り組みに携わっているそうです。

 

今日は、マーケティング、人事、広報、エンジニアと様々な分野で働く社員の方がヨコオについて案内してくれます。

 

 

⚫︎会社紹介

 

 

 

 

続いて人事部の山崎さんが登場、会社紹介が始まります。

 

ヨコオは今年創業103年目。

100年を超える企業は希少で、長く続くということは、社会の変化に柔軟に対応してきた証とのこと。また、日本国内7拠点のほか海外に22拠点を展開するグローバル企業なので、富岡をメインに働きながら、海外で働くチャンスが多い会社だそうです。

 

ヨコオのように、さまざまな分野で事業を展開している会社には、ひとつの分野が不調でも、別の分野で支えることができるため、全体として安定できるメリットがあるそうです。事業同士がフォローし合える安心感が、会社の強みになっているとのことでした。

 

他にも

・富岡市の3つのスポーツ施設のネーミングライツ契約の締結

・年間休日数の多さ、有休消化率の高さ、残業時間の少なさなど数字で見るヨコオ

・安心して働ける職場環境

・社員同士の交流を生む様々な部活動

などについて紹介がありました。

 

最初は緊張した面持ちで説明を聞いていた学生たちでしたが、中澤さんや山崎さんのユーモアを交えたお話に、興味津々で聞いている様子でした。

 

次は食堂でお昼をいただきます。

 

 

⚫︎昼食

 

 

2023年に完成した「MPセンター」の3階にあるカフェテリアに向かいます。

広々としていて明るく、とてもおしゃれな空間が広がっていました。

 

本日のメニューは5種類

・はちみつピリ辛チキン 210

・白身魚の明太マヨ焼き 250

・ハラルチキンソテーシラチャチリソース 300

・ネギ塩豚丼 300

・おろし冷しゃぶうどん 230

 

他にもたくさんの小鉢や定番メニューがあり目移りしてしまいます。

どれも本当に安いので、会社から1500円支給される食事手当で十分お腹が満たされそうです。時間になると続々と社員の方がやってきて、広い食堂があっという間にいっぱいになりました。

 

高校生たちも社員の方と話をしながら、それぞれが選んだメニューをいただきます。

 

⚫︎ショールーム見学

 

 

お腹がいっぱいになったところで、続いてはショールームの見学へ。

本社棟1階にあるショールームでは、先ほど説明を受けたヨコオの4分野の事業について詳しく紹介。山崎さんの案内で、順番に説明を受けながら見学を進めていきます。

 

ショーケースには、同社の技術がテレビ番組で紹介された際の出演者のサイン入り車載アンテナが飾られていました。半導体の検査針は肉眼では見えないほどの微細さで、これほど小さなものを量産できる企業は世界でも限られているそうです。また、身体への負担を軽減するための医療機器にもヨコオの技術が活かされていることを知りました。

 

高校生たちもヨコオの加工技術の高さに感心し、熱心にメモをとっていました。

 

⚫︎工場見学

 

 

続いて2班に分かれて、20234月に稼働開始となった、Micro Process R&D Center MP センター)を見学します。MPセンターは、主にものづくりに関する研究・開発を行う新棟。最先端の設備と環境が整備されています。

 

案内をしてくださるのはエンジニアの鹿子さん。注意事項の説明を受けてから2班に分かれて進みます。

 

1階の「微細精密加工エリア」では、最先端の技術開発や自動化・無人化に向けた研究が進められています。ここにはヨコオのコア技術と研究が集結しており、世界トップレベル、そして世界ナンバーワンの加工技術を目指しているとのことです。

 

2階の「設計・組立・解析エリア」には、生産システムや設備設計を担う執務エリアに加え、実践的な教育を行う「ものづくり研修センター」などが設けられています。最先端の技術開発と同時に、従業員一人ひとりのスキル向上を目指す施設となっています。

 

執務エリアは、働きやすい工夫が随所に施された魅力的な環境。開放的な空間が、ブースで囲われた高集中のエリア、相談しながらの仕事も可能な中集中のエリア、話し合えるコラボエリア、リフレッシュエリアに分かれています。仕事に集中し、常に新しい挑戦を生み出すイノベーティブな空間。それこそが多様なアイデアを生み、従業員の活躍を促し、革新的な製品やサービスにつながっているんだと感じました。

 

実際にオフィスを見学してみると、女性社員の方が多く働いている様子や、礼拝室の設置など、働き方の多様性を尊重する環境が随所に感じられました。
また中澤さんからは、小さな製品づくりには女性ならではのきめ細やかな感性が欠かせないこと、そして世界各地に拠点を持つヨコオでは、誰もが働きやすい職場づくりを目指してオフィスを整備していることをうかがうことができました。

 

最後に中澤さんが「これからたくさんのことにチャレンジして群馬に戻ってきてください。ヨコオはいつでも皆さんを待っています」と送り出してくださいました。

 

ヨコオの皆さん、ありがとうございました!

 

 

⚫︎移動

 

「ものすごく小さいものを作る技術がすごいなと思った」「目で見えないようなものを作れることに驚いた」「最先端の設備やマシンに圧倒された」「社員を大切にする会社の姿勢が印象的だった」――見学を終えた高校生たちは、バスの中で次々と感想を口にしました。高校生たちも、ものづくりの最高峰の技術が群馬から生まれていることに驚いた様子です。

 

参加者を乗せたバスは2社目へと向かいます。

 

【株式会社柴田合成】http://www.shibatagousei.co.jp/

 

 

甘楽郡甘楽町にある「柴田合成」は、プラスチック製品の設計・金型製作から成形・組立までを一貫して手掛ける専門技術企業。自動車や住宅・医療品など、“絶対に壊れてはいけない”分野で活躍しています。

 

甘楽スマートインターのすぐ近く、高速道路からのアクセスも良い場所に立つ社屋前にバスが到着。いよいよ見学のスタートです。

 

 

⚫︎会社紹介

 

 

 

 

会議室に通されると、高校生一人ひとりの名前札が用意されていました。その札には「読んでほしいあだ名」を書き込めるようになっており、場の空気が一気に和やかになります。

 

見学は、4人の社員の方々の自己紹介からスタートしました。

 

最初にお話くださったのは 総務部の堀内さん。

家では大学1年生の娘さんを持つお父さんで、愛称は「ほりさん」。

「この企画が2年前にあったら、娘にもぜひ参加させたかったと昨夜話していたんですよ」と、温かい言葉をかけてくださいました。

 

続いては 総務部の江原さん。

金融機関から転職し、現在は財務戦略や経理を担当されています。

一度は都内で働き、地元に戻って柴田合成に就職されたそうなので、Uターン就職の体験談は、高校生にとっても将来を考える上で参考になりそうです。

 

続いて自己紹介してくださったのは、ベトナム出身のホアンさん。

日本での生活は今年で6年目になるそうです。

柴田合成は、外国人材を積極的に受け入れ、仲間として共に価値を創造する企業「群馬県多文化共創カンパニー」に認証されています。ホアンさんも現場の大切な一員として活躍されていました。

 

最後は、入社2年目の成形部・黒崎さん。

社内では部活動が盛んで、特に野球部が活発とのこと。黒崎さんも高校時代は野球部に所属しており、まるで「お兄さん役」のように、高校生たちに親しみを持って接してくれました。

 

堀内さんが高校生に「自己紹介したい人からどうぞ」と声をかけると、さっそく元気よく手が挙がります。

ハキハキと名前や学校、趣味などを紹介すると、会場の雰囲気がぐっと和み、ほかの生徒たちも次々と続きます。社員の方々も笑顔で耳を傾け、温かい空気の中で交流が始まりました。

 

堀内さんが高校生たちに向けて会社の説明を始めます。

柴田合成は1968年に創業。県内には本社工場のほか、甘楽町の小幡工場、さらに東京にも営業所を構え、計3拠点で事業活動を展開しているそうです。

また、どのような製品を作っているか、どのように製造しているかなど、成形の工程についての説明を受け、いよいよ実際の工場見学に移ります。

 

 

⚫︎工場見学

 

堀内さんの案内で、3つある工場を手前から順番に見学していきます。

 

【金型工場】

成形に必要な金型を作成する工場です。柴田合成の工場では無人化を目指していますが、ここでは匠の技が求められるため、完全な自動化は難しいとのことです。

 

【射出成形工場】

金型を成形機にセットし、部品を量産する工場です。こちらは無人化が実現しており、お正月とお盆以外は24時間稼働しているそうです。

 

【ブロー成形工場】

化粧品、医療品、食品容器など、あらゆる容器の製造が可能な工場です。

 

見学中、高校生からは「金型はどのくらい持つんですか?」といった質問も飛び出し、興味津々の様子でした。

 

続いて食堂に向かいます。

 

⚫︎食堂見学・容器展示

 

 

 

 

 

食堂には、同社が手がける商品の容器が展示されていました。

柴田合成がプラスチックボトル事業に本格的に参入したのは約4年前で、現在では同社の中核事業となっているそうです。

 

プラスチックメーカーとして環境問題にも取り組んでおり、リサイクル樹脂、バイオマス樹脂、生分解性樹脂を使ったさまざまな環境配慮型製品を開発しています。

中が従来の樹脂、外側が生分解性樹脂の二層構造をもつ容器は、同社の特許商品だそうです。

 

みんなが普段から目にしている身近な商品の容器が、実は柴田合成で製造されていると教えていただき、学生たちはとても驚いた様子でした。

 

また、同社ではホアンさんをはじめたくさんのベトナム人スタッフが活躍中で、以前ベトナムの大統領が激励のため同社を訪れた際に撮影した写真が飾ってありました。

 

 

⚫︎座談会

 

 

 

会議室に戻り、輪になって座談会が行われました。

高校生たちは、工場見学で感じたことや、社員の方が柴田合成に入社した理由、仕事のやりがいなどについて活発に質問。皆さん丁寧に、実際の働き方やキャリア選択のリアルな体験談を話してくださいました。

 

柴田合成の皆さん、貴重な機会をありがとうございました!

 

 

【冬木工業株式会社】https://www.fuyuki.co.jp/

 

 

 

高崎市栄町にある「冬木工業」は、設計から施工まで建物を総合的に作る「総合建築」と、建物の骨組みとなる鉄骨の加工を行う「建築鉄骨加工」の2つの事業で活躍する、創業100年を超える老舗総合建築会社です。

 

高崎駅東口から徒歩5分ほどの本社ビルに到着です。

 

 

⚫︎会社説明

 

 

本社6階の眺めのいいフロアで説明が始まりました。

フロアには仕事中いつでも入っていいという酸素カプセルが置かれ、雰囲気の良い休憩エリアになっています。

 

総務部の根岸さんの「この会社がどんな仕事をしているのか、実際に働く社員の声を通して、群馬で働くイメージを持っていただければと思います」の言葉からスタート。

 

 

・総合建設業(ゼネコン)とは何か

・過去の施工事例紹介

・充実した福利厚生制度

 

といった基本的な情報に加え、同社が掲げる経営理念 「サステナビリティ・トランスフォーメーション」 についても紹介されました。地域や社会貢献に熱心な企業の姿勢を知ることで、高校生たちは建設業の新しい一面に触れることができたのではないでしょうか。

 

 

⚫︎社長からのメッセージ

 

 

 

続いて、代表取締役社長の大竹良明さんが登場。冬木工業が大切にする価値観を「冬木イズム」として紹介してくださいました。

・急成長、急拡大を求めない永続的な成長

・人を大事にした働きやすい環境づくり

・社員一人ひとりの行動の集合体「社徳」

・四方よし(お客様・取引先・社員・社会のすべての人が良かったと思える仕事)

・冬木工業の強み

これらのキーワードを軸に、大竹さんは「まだまだ発展途上。社員を大切にしながら地域社会に根差し、信頼を築いてきた歴史こそが冬木工業の財産」と語りました。

 

高校生たちは、100年近い歴史を持つ企業の経営者から直接話を聞くことで、働くことの意義や企業が大切にしている価値観に触れることができました。

 

 

 

⚫︎質疑応答

 

 

 

 

前商サッカー部出身という営業部の女屋さんも加わり、質疑応答が始まりました。

高校生たちからも活発な意見や質問が飛び交います。

生徒たちの率直な疑問に対して、経験を交えながらわかりやすく伝えてくださいました。

 

最後に大竹さんは、就職を考える高校生たちに向けてこう語りました。

「就職は結婚と同じで、なるべく相手を知ること。相思相愛であれば、末長く幸せでいられるはず」

大竹さんの仕事への思いや経営者としての考え、社員を大切にする想いを聞き、高校生たちも働くことを人生の大切な選択と捉える視点を学ぶ時間となったようです。

 

最後は、社長の大竹さん自らが交通整理を行い、車を止めてバスを見送ってくださいました。その姿に生徒たちも笑顔で手を振り返します。

 

冬木工業の皆さん、ありがとうございました!

 

⚫︎ツアー終了

 

 

こうして全日程が終了し、高校生向けオフィスツアーは無事に幕を閉じました。最後は朝集合した高崎駅東口へ戻り、解散となりました。

 

今回、たくさんの高校生たちが、実際に県内の様々な企業で働く大人たちの姿に触れ、将来の進路や「群馬で働く魅力」を実感。それぞれの学びを得てくれたのではないかと思います。

 

ご協力いただいた企業の皆様、そして参加した高校生の皆さん、本当にありがとうございました。

 


 

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② 東毛オフィスツアー

③ ツムラ・明和町オフィスツアー

④ 西毛オフィスツアー

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