『うちの推し社員~建設業者の一番のパートナー~』(株式会社根岸)
今回は、高崎市吉井町に本社を構え、建設資材等を扱う株式会社根岸の伊倉大貴さんにインタビュー!
建設に関係するお仕事は、ハウスメーカーや工務店、土木工事など多岐にわたります。
株式会社根岸は、そのような建設に関わる企業を支える仕事を行う会社です。
例えば、普段よく目にする某有名コーヒーチェーンの看板。
皆さんおなじみ、緑のロゴマークの下の黒いポールは、北関東の店舗の場合、株式会社根岸の鋼材が使われている場所があるんです!
このように建設業者への土木資材・建築資材の販売を中心に、他にも高崎市役所吉井支所や、富岡製糸場の一部の屋根工事など、幅広い業務を7つの部署に分けて行い、建設業者の一番のパートナーを目指す株式会社根岸。
そんな株式会社根岸ですが、実は、外装工事において群馬県で唯一、サイディングプレカットという方法を展開している会社なんです。
今回は、ファサード事業部に所属しサイディングプレカットに携わる、入社8年目の伊倉さんにインタビュー!
建設関係の仕事を知りたい!サイディングプレカットって何?と思った方、必見です!
早速お話を聞いていきましょう!
(株式会社根岸 ファサード事業部 伊倉さん)
---伊倉さんはサイディングプレカットの業務に携わっていると聞きました。
サイディングプレカットとはどのようなものなのでしょうか?
新築の家の外壁工事をするとき、職人さんが家の全長や高さなどの寸法を計測して、現場で外壁の切断作業を手作業で行い、調整しながら施工をしていくというのが一般的です。
サイディングプレカットは、今まで屋外で行ってきた外壁の採寸や切断を、工場で自動裁断する新施工方法です。
レーザー距離計やスケールで建物を計測し、CADといった専門のソフトで作った図面を元に、粉塵処理装置を備えた工場で切断加工します。それを現場に持込み、職人さんがパズルのように貼り付け作業をするだけといったものになります。
(カット中)
サイディングプレカットはたくさんのメリットがあるんです。
メリット
・工場で加工するので、天候の影響を受けない。
・再加工不要のため、工期が短縮できる。職人さんの負担軽減。
・計画して切るので廃材が少ない。
・騒音・粉塵が発生しないので近隣住民に優しい。 などなど
(カット後の外壁)
---環境にも優しいサイディングプレカットは魅力的ですね!その中で伊倉さんはどのような業務を行っているのですか?
私は住宅の外壁工事をメインに担当しており、時に住宅以外の大きい物件などを担当することもあります。
まず、施工する建物の平面図をパソコンに落とし込み、専用のソフトで3Dデータ化したものを事前に作成します。
その後現場に行き、建物自体の大きさ、窓、ドアなど外壁が貼られる部分全ての寸法を計測して、それをもとにCADを使い加工データに変換します。
その後は、工場オペレーターが加工データに基づき加工するというのが仕事の一連の流れです。
---CADなど専門ソフトを使っているとのことですが、経験はあったのですか?
全くの初心者でした。実はあまりパソコンも使ったことがなく、最初はてこづりました。
ですが、先輩が丁寧に教えてくれたり、しっかりと勉強したりしました。今では、CADをやっていることが楽しいです。笑
---この仕事のやりがい・魅力を教えてください。
サイディングプレカットはミリ単位の世界で、数ミリの誤差でも大きく建物に影響を及ぼします。
最初の頃は、ミスをしてしまい、職人さんに迷惑をかけてしまったこともあります・・・汗
しかし、そうした中でも奇麗さや正確性を求めるサイディングプレカットの仕事は、私の性格上、一番適しているものだと思いますし、仕事をしていて楽しいです!!
また、外壁施工した職人さんなどから「ミスも無いし完璧だったよ」などの声を頂くことや、実際に施工し終わった現場を見ることで、達成感を味わえるので、それも魅力の1つです。
---今までで一番印象に残っている現場はありますか?
高崎駅近くにあるアパートでの施工です。
弊社のプレカット史上一番大きなアパートで、挑戦したいと思い担当しました。
今まで私は住宅しか担当したことがなく、アパートは初めて担当しました。そのため、この大きなアパートの施工を上手く出来なかったらどうしようと、職人さんにも迷惑をかけられない中、間違えられないプレッシャーから眠れないときもありました。汗
しかし、無事に施工を終えることができ、私にとって貴重な経験となっています。
---今後の目標を教えてください。
サイディングプレカットを行っている会社は全国でも50社程度とまだ多くは知られていない事業になります。
特に群馬県では、この方法で施工を展開している会社は弊社だけになります。
このサイディングプレカットを会社全体で協力し世の中に広めていき、日本一のサイディングプレカットを目指していきたいと思います!
サイディングプレカットは全国でも珍しい中、株式会社根岸のファサード事業部全体で400棟/年、そのうち120棟/年がサイディングプレカットによる施工だそうです。サイディングプレカットの現場は年々増加しているそう!
カットの様子を実際に見せていただきましたが、大きな機械ですぐに綺麗に仕上がり、大迫力でした。
取材に同席いただいた専務取締役の根岸さんにも株式会社根岸について、お話を伺いました!!
---株式会社根岸はどのような雰囲気ですか?
4ヶ月に1回、若手を対象にした研修があり、部署を超えて仲が良いです。研修後の飲み会は会社負担で、毎回めちゃくちゃ盛り上がります。笑
このように、社内での交流を深める機会は意識してつくるようにしています。
また、有休も取りやすい雰囲気です。仕事のパフォーマンスは求められるので、オンとオフのメリハリをつけて働いている社員が多いです。
---どのような人が株式会社根岸に向いていますか?
建設業界への適用力は求められると思います。
建設業界は、職人の世界なので、言葉が少しきつかったり現場の理不尽な要求に対応しなければならない場面が少なからずあります。それに適用できる力は必要になってくると思います。
また弊社は、社員にある程度仕事を大胆に任せており、一人で担当する現場も多いです。上司が手取り足取り教えてくれて一日が平和に終わる・・・というよりは、自分で学び成長できる環境です!(もちろん、最初はきちんと教えます!笑)
自分でいろいろな仕事にチャレンジしていくうちに、お客様や職人さんから信頼され、それが大きなやりがいに変わっていきます。
そのため、安定しながらも、あまり細かい指示を受けずに、自分のイメージ通りに仕事をしたい!という人が向いていると思います。
(工場の中も見せていただきました!)
経営陣との距離が近く、上司がきちんと従業員一人一人を評価してくれる中小企業の良さはもちろん、新しいことにチャレンジしていく風土があり、115年の歴史ある中小企業でありながら、スタートアップ的な要素も兼ね備えているという印象でした!
建設業者を支える一番のパートナーとしてあり続けたいという、想いも素敵でした!
取材にご協力いただき、ありがとうございました!