ぐんまnote

GUNMA「ものづくり女子の談話室」⑫(株式会社アイリス)

インタビュー

群馬県内のものづくり企業で働く先輩女性社員(ものづくり女子)にインタビュー!

仕事からプライベートまで「ものづくり女子の談話室」トークを楽しくお届けします!

Episode 12:株式会社アイリス 山田 真帆さん


 

今回は、太田市の工場を拠点に、様々なボタンや服飾パーツなどの製造を手掛け、ボタンの国内シェアナンバーワンを誇る株式会社アイリスの山田 真帆さんにお話を伺います。

山田さんは2009年に入社をされて、現在第三生産部で活躍をされているということです。

それでは山田さん、よろしくお願いします。

 

――よろしくお願いします。

 

山田さんが現在どんなお仕事をされているのか教えてもらってもいいですか。

 

――私は、ユリア樹脂を素材としたボタンの製造部門で、量産になる前の試作品を作る業務を担当しています。

その中で、主にレーザー加工による別注品の試作やボタンの色柄の開発業務を行っています。

 

ということは、ボタンの設計デザインのようなお仕事をされてるということですね。

実際にボタンを作る現場でも働かれることはあるんですか。

 

――はい。

主にレーザー機という機械を使って、お客様のブランドロゴをボタンに入れる加工をしています。

 

じゃあ、そういった機械の設定などもされるんですか。

 

――はい、しています。

 

 

結構幅広いお仕事になるんですね。

ボタンの作り方っていうのを、伺ってもいいですか。

 

――はい。

私が所属している部署の素材であるユリア樹脂の製法について説明します。

金太郎飴を想像していただけるとわかりやすいんですが、素材の色ごとにパーツを出して、柄を組んで製造しています。

※尿素とホルマリンの反応によって得られる熱硬化性樹脂。耐熱性・表面硬度・着色性に優れる。

 

じゃあ、その素材や色の組み合わせで鼈甲(べっこう)調だったりとか様々な質感を再現することができるんですね。

そうやって練ったものっていうのは最終的にどういう形になっていくんでしょう。

 

――練った物は、タブレット上に切断をして、金型で熱をかけて圧縮して成形をしています。

 

本当に金太郎飴のように薄くスライスしてボタンにしていくわけですね!

山田さんがこの会社に入社をされた理由も教えてもらえますか。

 

――もともとものづくりに対する興味が強かったのと、服も好きだったこともありまして、ボタンの製造という業務内容にとても興味を持ったのがきっかけです。

 

昔からものづくりが大好きだったんですか。

 

――はい。

子供の頃からものづくりが好きで、高校も工業高校を出ています。

その後は短期大学に進みまして、短期大学の方も工業系の学校に進んでいます。

 

なるほど。まさにものづくり女子として勉強されてきて、その学んだ事を活かしてらっしゃるということですね。

実際に働いてみて、やりがいを感じる瞬間ってどんな時ですか。

 

――開発に関わったボタンや試作を行ったボタンが、実際に服についているのを見たときは嬉しかったですし、やりがいを感じました。

 

 

ご自身で開発したボタンが商品になったときっていうのは、とても嬉しいですよね。

山田さんが感じるこの会社のいいところってどんなところでしょうか。

 

――ボタンの素材によって製造技術も違いますので、ものづくりが好きな自分からすると、いろいろな製法や技術を学ぶことができる環境はとてもありがたく思っています。

また、ボタンということもあり、ファッションに触れる機会も多くありますので、ボタンやファッション、ものづくりが好きな方、弊社に興味を持っていただけると嬉しいです。

 

本当に色々なものを作ってるだけに多様な技を学ぶことができるわけですね。

では山田さん、趣味でもお仕事でも何でも構わないんですが、山田さんがこの先にやってみたいな、挑戦したいなと思ってることはどんなことでしょう。

 

――趣味のことになりますが、ガラスボタンが好きなので、いつかは本場のチェコにボタンを探しに行きたいと思っています。

 

ゆくゆくはお仕事にも活かせそうですね。

 

――活かしていけたらいいなと思っています。

 

 

では最後に皆さんに伺っているんですが、ずばり山田さんがお仕事をする上で大切にされているキーワードを教えてください。

 

――信頼とスピードです。

 

信頼とスピード。それが今の仕事に欠かせないものなんですね。

 

――そうですね、はい。

 

わかりました!

山田さんどうもありがとうございました。

 

――ありがとうございました。

 

ということで、今日は株式会社アイリスの山田 真帆さんにお話を伺いました。

 

 

※この記事は、2023年10月25日にエフエム群馬で放送された「GUNMA『ものづくり女子の談話室』」の内容を元に作成しています。


<編集後記>

  • 山田さんは、ボタンのカタログを参考に提示しながら、わかりやすくインタビューに答えてくださいました。一見似たように見えるボタンも、並べてみると質感や色の違いが結構あるので、見ていてとても面白かったです。
  • 写真にも載っている山田さんがデザインしたボタンは、第21回 日本ボタン大賞コンクールの優秀賞を受賞しています!!廃材を活用したサスティナブルでおしゃれなボタンですね。(他にも株式会社アイリスの方がたくさん受賞されています!)
  • ボタン国内シェアNo.1の企業が群馬県にあるって知っていましたか?私たちの持っている洋服のどれかには、必ずアイリス製のボタンが使用されていると言っても過言ではないでしょう。

TOP