ぐんまnote

GUNMA「ものづくり女子の談話室」⑬(共和産業株式会社)

インタビュー

群馬県内のものづくり企業で働く先輩女性社員(ものづくり女子)にインタビュー!

仕事からプライベートまで「ものづくり女子の談話室」トークを楽しくお届けします!

Episode 13:共和産業株式会社 中山 恭子さん


 

今回は、国内・海外をマーケットに高精度切削加工で、F1レースやや航空・宇宙・医療関係など、様々な分野で挑戦をし続けている、今年77年目を迎えます高崎市の共和産業株式会社の中山 恭子さんにお話を伺います。

中山さんは2016年に入社をされて、現在、医療技術課で活躍をされています。

それでは中山さんよろしくお願いします。

 

――よろしくお願いします。

 

改めて、中山さんは現在どのようなお仕事を中心に取り組まれているんでしょうか。

 

――CAD/CAM(キャドキャム)と言われるソフトを使って、金属製品の加工を行うモデルやプログラムを作っています。

物としては微細と言われる製品なのですが、今は手術などで使う鉗子(かんし)の部品を作っています。

 

鉗子の部品というと、ものを挟むような手術の道具ですよね。

かなり細かい部品なんですか。

 

――そうですね。

大体先端だと、ミリ単位だったりとかするので、かなり小さいものですね。

 

 

なるほど。

他にはどういった部品を作られているんでしょうか。

 

――車の部品を作っています。

 

コンピューターで設計をするツールCADあるいはCAMを使って様々な部品を作っていらっしゃるということですね。

改めて、この会社に入社した理由を教えてください。

 

――はい、一応入社の時には、製造業未経験だったので、他の仕事をやりながら経験を積んで、今のCADを扱う仕事をやりたいなというふうに面接で伝えたところ、雇っていただけることになりました。

 

なるほど。CADを使った仕事がしたかったということなんですね。

 

――そうです。

こちらに入る以前に、少しだけもっと簡単なCADに触ったことがあるんですけれども、もっと深く触ってみたいなと思いまして、こちらの職種を選択しました。

 

働いていて、やりがいを感じる時ってどんなときでしょうか。

 

――自分が作ったプログラムで立体物ができたときです。

家とかでも、DIYをいろいろするんですけれども、大型の機械で、金属の塊から自分の思い描いた形ができるのは、なかなか普段の生活ではできないので、とても感動を覚えます。

 

 

なるほど。

自分の実際に設計イメージ、あるいは手掛けたものが形になった瞬間というのはすごく嬉しいわけですね。

ご自宅でもDIYをされたりするんですか。

 

――結構します。

 

例えばどんなものを作るんですか。

 

――外のエクステリア(外構)を作ったりとかともします。

 

本当にものづくり大好きなんですね!

では何でも構わないんですが、この会社のいいところを教えていただけますか。

 

――はい。

未経験なこともあって、初歩的なことも全くわからないことばっかりだったんですけれども、先輩たちが、質問に対してプラスアルファも含めてしっかり教えてくれるところは、とてもいいところだと思います。

あとは休みとかも取りやすいので、仕事とプライベートをしっかり分けられるので、リフレッシュして仕事ができるなと思います。

 

働きやすい環境だなと感じているということですね。

 

――そうです。

今は医療分野に進出したばっかりなんですけれども、未経験でも挑戦しやすいんではないかなと思いますので、こういった環境で一緒に働いてくれる方を募集しています(笑)

 

では、中山さんのこの先にやってみたいな、挑戦してみたいなと思うことを教えてください。

 

――はい、CADで何でも作れるようになりたいと思っています。

今は3Dプリンターとかで新しいものから古いものまでオンデマンドで造れるので、困ったときに設計してすぐプリントできるって便利だなと常々思っています。

 

なるほど。本当にあらゆるものをスピーディーにつくれるようになりたい、ということですか。

 

――そうですね。はい。

 

 

では最後に皆さんに伺っている質問なんですが、ずばり中山さんがお仕事をする上で特に大切にしているキーワードを教えてください。

 

――人の役に立つことです。

困っている人に対してすぐ物を形にして、それを渡したときに、人が喜んでくれることを見てとっても感動を覚えるので、いつもやっぱり人の役に立ちたいなと思っています。

 

わかりました。

中山さんどうもありがとうございました。

 

――ありがとうございました。

 

ということで、今日は、今回は共和産業株式会社の中山 恭子さんにお話を伺いました。

 

 

※この記事は、2023年11月1日にエフエム群馬で放送された「GUNMA『ものづくり女子の談話室』」の内容を元に作成しています。


<編集後記>

  • CADとは、「Computer Aided Design(コンピューター支援設計)」の略で、通称「キャド」と呼ばれています。コンピュータを用いて設計をすることができるツールです。
  • CAMとは、「Computer Aided Manufacturing(コンピュータ支援製造)」の略で、通称「キャム」と呼ばれています。製品や部品の製造・加工を行う際にCADで作成した図面を基に、工作機械での加工に必要なNC(数値制御)プログラムなどを作成するツールです。
  • このように、何も知らない人間からすると非常に高度に感じるこれらのツールを、中山さんはほぼゼロスタートで入社してから覚えていったということに驚かされました。よくよく話を聞くと、会社で習得のための研修等を行っていたとのこと。「未経験であっても、就職してからスキル習得できるシステムがある会社である」というのも、会社選びのひとつのポイントになるかもしれませんね!
  • 公私にわたりものづくりに邁進されている中山さん、これからも素敵なものをどんどん生み出していってください!

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