ぐんまnote

第1回ぐんま就活・働き方最新情報【2024グンマ・シューカツ・ネットワーク】

コラム

2024グンマ・シューカツ・ネットワーク

ぐんまの最新!「就活」「働く」情報をお伝え!

2024年度のグンマ・シューカツ・ネットワークは

2つのコンテンツでお送りします!

 

①プロの記者によるぐんまでの最新の就活や働き方の情報をお届け!

「ぐんま就活・働き方最新情報」

 

②学生ライターが、学生目線で、ぐんまでの就活や働くことについて記事を執筆!

「学生ライターが行く!ぐんまの就活・ぐんまでお仕事」

 

就活をしている、これからしようと思っている学生の皆様

そのご家族の方々

採用したい企業の皆様

群馬で働こうと考えている皆様

 

いろいろな角度から記事を掲載していきますので皆様是非ご覧ください!

 

 

群馬県内121社の動向を分析!「売り手市場」も採用意欲に落ち着き

 

人手不足で「売り手市場」といわれる新卒採用ですが、群馬県内の状況はどうでしょうか。上毛新聞は20244月、群馬県内関連企業を対象に、2025年春の新卒採用計画アンケートをまとめました。121社の回答を基に、業界別の採用意欲やインターンシップの実施状況、採用時のハラスメント対策などについて解説します。

 

1. 新卒採用、「増やす」5割切る


 

2024年春より「採用を増やす」とした企業は49.6%60社)で、前年の55.8%から減少しました。前年を下回るのは5年ぶり。企業の採用意欲は新型コロナウイルス感染拡大で急速に冷え込み、その反動で2020年以降続いてきた「売り手市場」にも落ち着きがみられています。

 

採用を増やす理由として最も多かったのは、「事業規模拡大や異業種への進出のため」63.3%、次いで「離職者を補うため」45%が続きました。

「内定辞退を見越して」21.7%や「採用実数が採用予定数を下回っているため」(卸・小売)、「ここ数年、採用活動が激化して苦戦しているため」(建設)といった回答もありました。

 

「今春並み」と答えたのは42.1%51社)、「減らす」とした企業は3.3%4社)、「未定」は5%6社)でした。採用を減らす理由として「24年採用で計画以上に採用できたため」、「業務の合理化・効率化を図るため」などが挙がっています。

 

業界別の採用計画を見ると、製造・食品業界では「増やす」と回答した企業が17社、「今春並み」が16社、「未定」が2社、「減らす」が2社でした。卸・小売業界では、「増やす」が18社、「今春並み」が15社、「未定」が2社、「減らす」はありませんでした。

 

2. 「人手不足感じる」9割、初任給上げ若手獲得


人手不足を「感じている」と回答した企業は、前年調査比8.4ポイント上昇の93.4%と3年連続で増えました。各社は事業の将来性や働きやすさをアピールし、6割以上が初任給を引き上げるなど若手人材の取り込みを計っています。

 

運輸、建設業界は人手不足が深刻です。運輸業界は100%、建設業界は87.5%の企業が人手不足を認識しており、採用活動にも積極的です。ここ1、2年は「感じていない」と答えた企業もあった「金融」は、業務の多様化などから全社が「感じている」に転じました。

 

通年採用の導入も進んでいます。すでに「実施している」は52.1%と半数を超え、「予定募集数に満たず、他社の選考に漏れた人もいるかもしれない」(製造・食品)と一括採用の不足分を補う意味で広がっています。

 

通年採用は、就活生にとっても応募できる企業が増え、スケジュールにゆとりができるなどのメリットがあります。ただ、企業によって採用期間にばらつきが出るため、能動的に企業サイトを調べて日程を確認する必要があります。

 

3. インターンシップでミスマッチ防止


 

インターンシップを「行う予定」とした企業は76.9%で、前年よりも8.8ポイント増加しました。理由としては「早期選考実施のため」(製造・食品)、「会社のことを理解してもらい、入社前後のギャップを埋めるため」(卸・小売)など。

 

インターンシップを経験した学生の応募があったと回答した企業は77.7%で、このうち実際に採用したことがある企業は91.5%に上り、就職活動におけるインターンシップの重要性が増しています。

 

コロナ禍に学生生活を送ったことを考慮し、エントリーシートの内容を「変更した」のは10社(8.3%)。「学生時代の行動に制限がかかっていた可能性があるため」(建設)と配慮する考えがみられました。

 

「変更していない」と回答したのは111社(91.7%)。「その状況にあった経験や実績を尊重するため」(運輸)といった回答がある中、「コロナ禍に学生生活を送っていても答えられる質問にしている」(金融)と質問内容を工夫する動きもあります。

 

エントリーシートの性別表記について「項目はない」が最も多い57社(47.1%)、「男女別」33社(27.3%)、「項目はあるが任意」31社(25.6%)でした。

 

エントリーシートや面接で聞く内容は、「志望理由89.3%、「自己PR80.2%、「学生時代に力を入れたこと75.2%、「入社後やりたいこと67.8%。面接で重視することは、業種に限らず、「コミュニケーション能力」や「人柄」、「主体性」が上位に挙がりました。

 

4. コロナ収束後もオンライン定着


【写真説明】オンラインで説明する採用担当者

 

コロナ禍で普及したオンライン採用活動は、引き続き定着しており、77.7%の企業が導入しています。オンラインのメリットとして「遠方に住む学生に対応しやすい87.2%が最も多く、「応募数の増加が見込める42.6%が続きます。

 

一方、オンラインを導入していない企業は20社で、「対面でないと判断が難しい85%が最も多く、「画面越しの採用活動に抵抗25%といった声も。原則対面だが必要に応じてオンラインで対応する企業もあり、柔軟な採用方法が浸透しています。

 

5. 「オワハラ」対策、面接の言動に配慮


面接時の不適切な質問や「オワハラ(企業が就職活動の終了を迫る行為)」など、採用活動で学生にハラスメントと受け取られる言動がないように、94.2%の企業が注意を払っています。

 

「採用担当者同士で定期的に禁止事項を確認」(卸・小売り)や「面接官に禁止されている質問や行動などの教育」、「ハラスメント防止の研修に参加」といった事前準備を行っています。また、「面接前に回答したくない質問には無理して答えなくていいと告げている」(卸・小売り)といった配慮も見られます。

オワハラを避けるため、「内定の承諾、辞退に期限を設けない」(サービス)、「できる限り学生の希望に沿った選考スケジュール」(建設)、「入社の意思を固めたら(誓約書を)提出」(卸・小売り)などの取り組みも進んでいます。

 


 

新卒採用を巡る状況は、毎年のように変化します。特に近年は早期選考としてのインターンシップの存在感が増しており、学生にも前倒しの準備が求められています。

まずは全体の採用スケジュール、そして志望企業の動向をつかみましょう。時間がかかる自己分析業界分析は早めに着手、そして焦らず継続することが大切です。

 


 

参考:上毛新聞「県内企業採用アンケート」(2024430日~54日掲載)

 

【県内企業採用アンケート 調査方法】継続調査をしている企業を中心に、県内に本社や拠点を置く165社を対象として45日からアンケートを実施し、同月29日までにまとめた。121社(回答率73.3%)から回答を得た。

 

 

「ぐんま就活・働き方最新情報」

プロの記者によるぐんまでの最新の就活や働き方の情報を順次お届けしていきます。

① 群馬県内121社の動向を分析!「売り手市場」も採用意欲に落ち着き

② 群馬県内の学生必見!地元就職を成功させる「情報収集術」

TOP