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第2回 学生ライターが行く!ぐんまの就活・ぐんまでお仕事【2024グンマ・シューカツ・ネットワーク】

2024グンマ・シューカツ・ネットワーク

ぐんまの最新!「就活」「働く」情報をお伝え!

2024年度のグンマ・シューカツ・ネットワークは

2つのコンテンツでお送りします!

①プロの記者によるぐんまでの最新の就活や働き方の情報をお届け!

「ぐんま就活・働き方最新情報」

②学生ライターが、学生目線で、ぐんまでの就活や働くことについて記事を執筆!

「学生ライターが行く!ぐんまの就活・ぐんまでお仕事」

就活をしている、これからしようと思っている学生の皆様

そのご家族の方々

採用したい企業の皆様

群馬で働こうと考えている皆様

いろいろな角度から記事を掲載していきますので皆様是非ご覧ください。

 

 

「学生ライターが行く!グンマ・シューカツ・ネットワーク」では、学生の視点で取材した企業や若手社員のインタビュー記事を掲載していきます。

群馬での就活について、学生目線でさまざまな角度からお伝えします!

 

 

 

今回のテーマは「群馬県の製造業の魅力を伝えたい」。気象観測機器や防災観測機器、宇宙観測機器の開発に関わる総合環境観測メーカー、明星電気(伊勢崎市)を訪問し、総務人事部の島田沙織さん、経営企画部の半田利枝子さんに話を聞きました。

 

 

取材担当:伊藤早雲さん(高崎経済大学・4年)

 

 

―群馬県内の企業で長期インターンに参加した際、県内には高い技術力を誇る製造業が多いと知りました。明星電気は気象や防災、宇宙探査機の開発まで幅広い分野で事業を展開しています。高い技術力が要求される職場というイメージがありますが、どんな方が活躍していますか。

 

島田さん:活躍する従業員に共通するのが、コミュニケーションが上手に取れることです。仕事をする上でチームワークを大切にしているので、意思疎通がスムーズな従業員は自然と活躍できますね。採用の際は、気象や防災、宇宙分野への興味、社会貢献への強い思い、そしてチャレンジ精神を持って努力する姿勢を重視しています。

 

 

伊勢崎市に本社がある明星電気株式会社

 

 

―明星電気の「ここがすごい」というポイントを教えてください。

 

島田さん:製品の企画から開発・設計、製造、工事、保守、販売までを行う一貫したものづくり体制です。例えば、ラジオゾンデ(気球に取り付け、高層大気の気温・湿度・気圧などを測定し、測定値を無線で地上に送信する装置)や、緊急地震速報を受信する製品などは、当社で一から作り上げています。こういった部分は大きな強みだと思っています。

 

 

―仕事をする上で大切にしていることは何ですか。

 

島田さん:お客さまの事業に対する理解です。顧客の業務におけるニーズをしっかりと聞き取り対応することで、満足度の高い製品を生み出せると考えています。お客さまのために自分たちができることは何かを常に考え、営業部や技術部など複数の部署が連携して、課題解決に向かう姿勢を大切にしています。

 

―冒頭にお話しされた通り「チームワークが大事」ということですね。現在、最も力を入れている事業を教えてください。

 

島田さん:気象防災事業部と宇宙防衛事業部の2つが事業の柱です。1938(昭和13)年の創業以来、当社は気象観測のパイオニアとして、日本の気象防災を支えてきました。これまでつちかったノウハウや計測技術、データ処理、通信システムを組み合わせて新事業の創出に力を入れています。宇宙防衛事業部では、既存の観測技術を基に月面や火星の探査機のセンサー開発にも取り組んでいます。

 

 

総務人事部の島田沙織さん

 

 

 

―働く上でのやりがいを教えてください

 

島田さん: よく技術者から聞くのは、皆で協力して一つの製品をつくり上げた時の達成感ですね。自分たちが関わった製品が社会の安全・安心に寄与している、宇宙開発に貢献していることに喜びを感じます。開発過程は大変なことも多いですが、製品が社会に役立ったり、お客様から感謝の声をいただけたりするとやりがいを感じる従業員が多いです。

 

― 一からものづくりをしているから、製品が社会に役立つ時の喜びが大きいのですね。製品開発で苦労したことはありますか。

 

島田さん:技術者からは、「設計や製品開発はうまくいかないことも多く、開発は長期にわたり、形になるまでに多くの時間を費やす。そこが開発の楽しさであり、やりがいでもある。さまざまな困難を乗り越えた先にこそ達成感があり、それが原動力になっている」と聞いています。

 

 

仕事のやりがいについて答える島田さん(中央)

 

 

―群馬県で働くことの魅力を教えてください。

 

島田さん:群馬県は自然災害が少ないので、製品を安定してつくるという点において、ものづくりに適している環境だと思います。また、当社は地方にあっても大学と協働して最新の研究を取り入れ、顧客のニーズに社内一丸となって応えることで信頼関係を築いてきました。

プライベートでは豊かな自然を楽しむ従業員が多く、山登りやスキー・スノーボードといったウインタースポーツに行った話をよく耳にします。オフを充実できることも、群馬県で働く魅力だと思います。

 

―就職活動を通じて、学生が企業を選ぶ際には教育制度を重視することが多いと感じました。明星電気は教育制度が充実して、とても魅力的です。

 

島田さん:当社は総合重工業メーカー「IHI」(本社:東京都江東区)のグループ会社です。IHIグループには「技術をもって社会の発展に貢献する」「人材こそが最大で唯一の財産である」という経営理念があり、この理念に基づいて従業員が共通の価値観のもとで持てる能力を最大限に発揮できるよう、従業員教育を行っています。また、日々の仕事を通じて成長してもらうために、「将来の目指す姿」や「求める発揮行動と人財像」の共有・浸透を図りつつ、教育制度やキャリア開発支援などを導入し、会社と個人の成長の両立を目指しています。

 

 

群馬で働く魅力について聞く伊藤さん(右)

 

 

―技術開発の分野は、やはり大学や大学院で専門知識を身につけた方が多いのでしょうか。また、入社後の配属では希望が通りますか。

 

島田さん:その分野を専門に学んだ方もいますが、電気電子工学や機械工学など、さまざまな学部出身者が在籍しています。文系の学部でも宇宙開発や気象事業に携わりたいという方は、営業職を志望するケースが多いですね。

入社時は学んできたことに配慮して配属しますが、すべてが希望どおりにとはいきません。知識がない中でのスタートとなっても、先輩従業員が一人ついてサポートしてくれるサポーター制度がありますので、安心してください。

 

 

経営企画部の半田利枝子さん

 

―技術者の多い会社だと思いますが、女性も活躍されていますか。

 

半田さん:産休・育休を取った女性従業員のほとんどが復職しており、技術者も時短勤務やライフスタイルに合わせた働き方を活用する従業員が増えています。私自身は以前、技術開発本部(当時)の管理業務に携わっていましたが、社内報を担当した経験を生かして、現在は広報に携わっています。キャリアチェンジにも柔軟に対応できる会社だと思います。

 

 

―会社として若者の教育支援や地域貢献に積極的ですが、どんな思いで取り組んでいますか。

 

半田さん:ここ数年、若者を対象にした地域貢献活動を熱心に行っています。例えば伊勢崎市と連携して中・高校生向けのビジネス体験事業を手掛けたり、 県の人材育成事業「群馬デジタルイノベーションチャレンジ」のイベントで従業員が講師を務めたりしています。私も広報担当として関わっていますが、学生の皆さんが熱心に学ぶ姿をみるとうれしく、やりがいを感じます。当社の業務を知ってもらい、将来的に気象や防災、宇宙に関わる仕事に興味を持ってもらえるとうれしいです!

 

 

―子どもの頃から最先端の知識に触れることで、将来の選択肢や視野を広げる経験につながりますね。ぜひたくさんの方に参加してもらいたいと思います。

本日はお忙しいところ、ありがとうございました。

 

 

取材を終えて

群馬には技術力の高い製造業が多いのに、その魅力が就活生に知られていないと感じていました。今回の取材で、群馬の企業が最先端の技術を有し、その製品が世界中から必要とされていることに気づき、あらためて誇りに感じました。製造業は、実際に見ることで、そのすごさが伝わると思います。この記事で製造業に興味を持ったら、ぜひホームページや工場見学などを通して深掘りして、自身のキャリアの選択肢や視野を広げてみてください。

 

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