ぐんまnote

【先輩に聞く群馬の企業で働く魅力!】~地域の「お困りごと」に寄り添う提案を~

インタビュー


このトピックス欄では、群馬で活躍する若手社員のインタビューを掲載しています。

群馬での就職活動の参考にしてもらえるよう、県内の特色ある企業や生活環境の魅力をお伝えする記事を随時更新していきますので、チェックしていてください!!


今回インタビューしたのは、創業70年を超える老舗エネルギー会社「赤尾商事」(高崎市)で働く萩原茉由さん。入社して5年目、同社ソリューション事業部で工業用潤滑油の営業を担当しています。萩原さんが考える「地元企業で働く魅力」を聞きました。

赤尾商事の萩原茉由さん
【略歴】群馬県内の大学の経済学部を卒業し、2019年赤尾商事に入社。現在は同社太田支店で工業用潤滑油の営業を担当。体を動かすことが好きで、地元・太田市のソフトボール部に所属する。群馬県出身。

 

―会社ではどんな業務を担当していますか。

 

当社は、群馬県内を中心にガソリンスタンド運営やLPガス・工業用潤滑油の販売、省エネ事業などを手掛けています。そのほか、本業に関連した保険やリフォーム事業なども展開しています。

所属するソリューション事業部・第1グループでは、主要事業の一つである工業用潤滑油と燃料を取り扱っています。工業用潤滑油の営業担当として、太田・伊勢崎地域の工場を回り、各工場のニーズや機械の特性に合わせた商品を提案しています。

 

―営業職のやりがいとは。

 

 工業用潤滑油は一般の方にはなじみのない商品ですが、産業機械の維持や作業の効率向上に欠かせないものです。群馬県は工業団地も多く、自動車産業をはじめ製造業が盛んな地域です。

営業職のやりがいは、お客さまの「お困りごと」を見つけ、自分の提案で解決すること。各工場の課題を解決することで、群馬県の産業全体の発展を下支えしているという気持ちで働いています。

 

学生の方は「営業職はノルマに追われて大変」という印象を持っているかもしれません。私はルート営業が主体なので、基本的には決まった顧客を回る仕事です。新規開拓もしますが、ノルマは設定されていません。固定のお客様と信頼関係を深める営業スタイルは自分に合っていますし、それがやりがいにつながっていますね。

 

―赤尾商事に入社した理由を教えてください。

 

ずっとソフトボールをしていたので、最初の志望はスポーツ関連の会社でした。群馬県内には少ない業種なので、東京での就職も視野に動いていました。

ただ満員電車に乗るのが辛いと気付き、車で通勤できる県内就職に切り替えました(笑)。

赤尾商事は、大学内の企業説明会に参加した際に初めて知りました。人事担当の方がとても親切で、会社説明会の際に迎えに来てくれたり、フラットな目線で就活のアドバイスをくれたり。社員旅行やボウリング大会など社内ベントも多く、アットホームで働きやすい会社だと思いました。

その印象は入社後も変わりません。社員はみんな穏やかな人ばかり。怒られることもなく、若手の成長を見守ってくれる社風です。

 

―会社として女性活躍に力を入れていますね。

 

従業員約160人のうち30人ほどが女性です。ただ営業部門では少なく、第1グループの女性営業職は私が初めてです。入社時は女性1人で不安もありましたが、先輩たちの丁寧な指導で成長することができました。

会社として女性活躍推進の意識が高く、女性管理職の比率を上げたり、活躍を後押ししたりする雰囲気があります。管理職はまだ少ないですが、女性を積極的に採用したことで20代の従業員では半数を占めるまでになりました。

育児や介護などライフステージに合わせた制度整備にも力を入れています。性差に関係なく頑張りが認められる環境は、働く上でモチベーションになっています。

 

―女性営業職としてロールモデルはいますか。

 

当社には営業職出身の女性役員がおり、人柄や仕事の進め方など本当に尊敬しています。例えばお客様に提案する際、一つのプランがだめでも「こちらはいかがですか」ともう1案を出す準備をしています。企画力、提案力、会話の引き出しの広さは、営業職としてスキルアップしていく上で目標になる存在です。

入社5年目を迎え、私にも後輩ができるようになりました。自分の後に続く後輩のために、女性が活躍できて働きやすい環境づくりを意識するようになりました。

 

赤尾商事の萩原茉由さん

 

―老舗企業ながら新事業にも積極的です。

 

多様化する顧客ニーズに対応するには既存事業だけでは足りない、という考え方です。当社が掲げる「2030年ビジョン」には「世の中の(誰かの)お困りごとを解決する会社でありたい」という理念があります。

地域の「お困りごと」に気付けるのは、地元に密接した企業だからこそ。例えば新事業の一つ「出張オイル交換」は、お客さまの駐車場や指定の場所に担当者が出向いて、小型、大型トラックのオイルを交換するサービスです。これは「整備工場でオイル交換をすると移動時間や待ち時間がもったいない」という声を営業担当者が聞いて提案、実現したアイデアでした。

 

―赤尾商事で働いてよかったことは。

 

学校も職場もずっと群馬県内で、やっぱり地元が好き。なので、仕事を通じて群馬の地域課題の解決に関われることに喜びを感じます。当社はエネルギーを扱う会社なので、商品提案や業務を通じて、群馬の環境維持に関わっている実感があります。

会社としても脱炭素社会の実現を推進し、県内外の3社と共同で地域発電会社「かんとうYAWARAGIエネルギー」を設立、事業者の太陽光パネル設置なども後押ししています。

 

そのほか、2011年の東日本大震災で交通網が混乱した際、トラックで各工場に燃料を配達したことがあるそうです。今でも「震災時は赤尾さんに助けられた」と感謝していただいています。「あの経験があるから、仕事をお願いしている」という声も聞きます。地域の課題や困りごとを細かくすくい上げ、その解決まで寄り添えるのは、地元企業ならではだと思いますね。

 

赤尾商事の萩原茉由さん

 

―就職活動に取り組む学生にメッセージをお願いします。

 

自己分析が大切なのは当たり前ですが、特に他人から見た自分はどんな存在か知ることが大切だと思います。

周囲の客観的な意見を聞くと、やりたいことがクリアになります。私が営業職を志したのは、就職課の先生や仲間の「デスクワークより絶対、営業に向いているよ」というアドバイスがきっかけでした。会社で働くとは、お客さまや上司、同僚など、さまざまな立場の他者と関わっていくことです。就職活動の機会を生かして、ぜひいろいろな人や会社と出会い、自分がやりたいことを見つけてください。

 

 

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