GUNMA「ものづくり女子の談話室」⑭(コーセーインダストリーズ㈱)
群馬県内のものづくり企業で働く先輩女性社員(ものづくり女子)にインタビュー!
仕事からプライベートまで「ものづくり女子の談話室」トークを楽しくお届けします!
Episode 14:コーセーインダストリーズ株式会社 雲藤 麻衣さん
今回は、伊勢崎市にあります、コーセーの化粧品の製造を手掛けるコーセーインダストリーズ株式会社の雲藤 麻衣さんにお話を伺います。
雲藤さんは2017年に入社をされて、現在品質管理課で活躍をされています。
それでは雲藤さんよろしくお願いします。
――よろしくお願いいたします。
まず初めに、現在雲藤さんはどのようなお仕事をされているのか教えていただけますか。
――はい、化粧品製造に関わる品質管理の検査業務をしています。
入社してからは、雪肌精をはじめとした化粧水などに含まれる有効成分の分析検査をしていましたが、今年の春からは、原料の受入検査を担当しています。
受入検査とは、コスメデコルテ製品などに配合されている、美容成分や香料・基幹原料などの品質を確認し、規格に合ったものを受け入れるための検査です。
では、実験室や研究室のような環境で日々お仕事をされているのですか。
――はい、ビーカーやフラスコを使って、理科の実験をしているようで、とても楽しい毎日を過ごしています。
お客様の肌に触れる物ですからそこは気が抜けませんね。
――そうですね。しっかりと検査を行いたいと思います。
この会社に入社された理由を教えてください。
――大学で学んだ事を活かせる仕事がしたいという思いと、夢や希望を与えられる化粧品の世界に憧れて入社しました。
実は、入社するまで雪肌精を使用したことがなく、初めて検査をしたときは、「あの製品か」とすごく感動したのを覚えています。
検査を通して流行の化粧品や、新製品の情報をいち早く知ることができ、香りや色・質感など、多くの商品を体験することができるのは特権かな、と日々感じています。
ご自身でも色々体感しながら、お仕事に活かしている部分もあるんですね。
雲藤さんが働いていて、やりがいを感じる瞬間というのは特にどんなときですか。
――複雑な工程で難しい検査を行い、精度の高いデータを報告できたときです。
毎回、「よし、うまくいった!」と達成感を味わうことができます。
また、自分が関わった製品がお店に陳列しているのを見かけると、「これ私が検査したんだよ!」と、誇らしい気持ちになります。
弊社のハンドクリームはシリーズが多く、冬になるとあらゆるスーパーやホームセンターのレジ横で販売されるので、毎回つい目がいってしまいます。
なるほど、ご自身の検査に関わった商品を目にすると、つい興奮してしまう、と。
――そうですね(笑)「あ、これ見覚えがある」って思いながら(笑)
そうなんですね。
ではこちらの会社の良いところも教えてもらってもいいですか。
――はい。
工場と聞くと、男性社会を想像しがちですが、女性が多く活躍しています。
私の所属している検査一係では、9割以上が女性です。
女性の働きやすい環境が整っているのが良いところだと思います。
私自身も数年前に育児休業を使わせてもらいましたが、私を含め、多くの方が職場復帰を果たしています。
子育て世代だけではなく、介護や家庭の事情による時間の調整といった様々なライフスタイルに合わせた勤務ができるのも魅力的だと思います。
なるほど。
働く人に応じて柔軟に対応してくれるところですね。
――そうですね。とてもありがたいです。
では、最後にずばり雲藤さんがお仕事をする上で大切にしているキーワードを教えてください。
――人との関わりです。
頼りになる上司と明るい同僚に囲まれて、毎日楽しく働くことができています。
子供の体調不良で突然休んでしまい、思い通りに働けず、迷惑を掛けてしまうことが多々ありますが、そのたびに、周りの優しさと恵まれている環境を実感します。
フォローしてもらうことが多いので、私にできることは率先して行動できるよう頑張っていきたいです。
わかりました。
雲藤さん、どうもありがとうございました。
――ありがとうございました。
今日はコーセーインダストリーズ株式会社の雲藤 麻衣さんにお話を伺いました。
※この記事は、2023年11月8日にエフエム群馬で放送された「GUNMA『ものづくり女子の談話室』」の内容を元に作成しています。
<編集後記>
- 皆さん、全国的に有名なコーセーのマザー工場が群馬県にあるというのをご存じでしたか?コーセーインダストリーズ株式会社は、伊勢崎市に本社を置く会社です。
- いわゆる化学的な側面からものづくりに携わっている雲藤さん。とても若々しい印象の方で、明るくハキハキとお話ししてくださいました。日常的に目にすることの多い製品がどのように作られているのか、どのような検査が必要なのか、非常に興味深くお話を聞くことができました。
- 子育てとの両立は、働く女性にとって非常に大きなハードルですが、職場内でフォローし合い、世代の代謝によって支えられた側が支える側になる――そういうサイクルができている会社は、働きやすい職場だなぁと感じました。