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【#群馬#Iターン就職#農業】(株)エバーグリーン富士見

インタビュー

学生ライターが行く!グンマ・シューカツ・ネットワーク

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今回のテーマは、「夢と情熱を追い求めて:群馬でのIターン就職」です。


執筆:千葉礼慈さん(高崎経済大・4年)

 

この記事では、Iターン就職出身地とは異なる地方での就職)についてのストーリーをお届けします。

群馬県は、災害が少なく、自然環境やリラックス施設、通勤ストレスの解消などたくさんのメリットがあるほか、首都圏に近い地理も魅力的です。群馬県で働く事の魅力を知って、ぜひ就職先の候補に入れてほしいと考えました。

 

今回は、静岡県で生まれ育ち、熊本県内の大学に進学したにもかかわらず、就職はこれまでの人生で縁もゆかりもない群馬県で働くことを決めた小川大貴さんを紹介します。

記事を読むことで「Iターンのこと」「群馬で働く良さ」を知り群馬で働く上での不安を解消することができます!

 

小川さんは現在、前橋市のエバーグリーン富士見で第一生産部生産管理課の育苗管理係長として活躍されています。

自分のやりたい仕事を突き詰め、群馬で働くことになった小川さん

 

エバーグリーン富士見について 

 

 (株)エバーグリーン富士見は、果菜(キュウリ、トマト、ナスなど)を中心に多種多様な野菜苗を生産し、種苗店やホームセンターに供給しています。グループ全体では、約2000品種の苗を全国に出荷しています。

 

インタビューの際に小川さんの仕事内容について、実際のトマト苗のサンプルを見ながら教えていただきました。

 

仕事は大きく分けて「一次育苗」と「二次育苗」に分かれており、一次育苗はトレーの土に種をまいて発芽させ、苗を育てる作業です。その後、他の種類で病気に強い苗とつなぎ合わせる「接ぎ木」の作業を行い、つないだ苗同士をなじませる「養生」期間を経て、二次育苗に移ります。そこで苗をポットと呼ぶ入れ物にセットする「鉢上げ」作業をして、さらに大きく育てた後に出荷します。品種にもよるとのことですが、種まきから出荷までおよそ1カ月半程度かかるそうです。小川さんはその二次育苗の現場管理をされています。

 

植物を相手にする仕事なので、天候や気温など、育苗を取り巻くさまざまな環境要因の中で試行錯誤をしながら工夫して苗を仕上げて出荷をして、それを購入いただいた農家のお客さまなどからお褒めの言葉をいただいたときにやりがいを感じるとのことでした。

ポットに入った「接ぎ木」の苗


 

――静岡ご出身とお聞きしましたが、なぜ熊本の大学に進学されることになったのですか。

 

小さい頃から植物が大好きで、家庭菜園などをやっていました。もっと植物について学びたいと考え、植物の勉強ができる大学に進学して農学部のある熊本キャンパスに行くことになりました。大学でも実習で根菜類を育てたり、ラボで研究をしていました。

 

 

――熊本で大学生活をされた後、エバーグリーン富士見に就職されましたが、なぜ縁もゆかりもない群馬で働こうと考えたのですか。

 

大学在学時は地元の静岡に戻り、地元での就職を考えていました。しかし、2016年に熊本地震を経験し、災害の恐ろしさを実感しました。この経験を機に、故郷の東海地方も地震の心配があり、海沿いの静岡で働くことに不安を感じるようになりました。その当時、ニンジン農家でアルバイトをしていたのですが、竹内園芸(エバーグリーン富士見のグループ企業)の名前を聞き、災害の少ない群馬県にも農場があると知って、安心・安全に暮らせると考えました。そして大好きな植物と関われるということで就職を決めました。

 

取材は同社の会議室をお借りして、実際の苗を使って説明していただきました

 

――群馬で働く・暮らす魅力はどんなところですか。

 

心も体も「伸び伸びと過ごせる」ことだと思います。自然に囲まれた広大な環境の中で生活することができ、温泉などのリラックスできる施設も充実しています。車社会なので、満員電車といった通勤のストレスも避けることができます。

 

 

――社員数が50~60人規模と伺いましたが、働いてみていかがですが?

 

この会社で働いてよく感じるのは何かあったときでも、意見が言いやすいというか、疑問に思ったことをすぐに皆で共有できたり、気兼ねなく話し合えたりするところがいいですね。

 

 

――逆に群馬で働いてみて、不便な点などはありましたか。

 

特にないです。街の風景も自分が今まで暮らしてきたところと変わらないです。強いて挙げるとすれば、内陸県なので、静岡出身としては新鮮な海産物がちょっと恋しくなるくらいですね(笑)。

 

宮城県出身の千葉さんも、群馬で働くメリットについて共感する瞬間があった

 

――エバーグリーン富士見で働く中で、苦労したことはどんなことですか。

 

この仕事は「植物と人間の意地の張り合い」だと思っています。どういうことかというと、「人間が農業で植物に求める姿と植物が本来なりたい姿は違う」ということです。例えば、人間がトマトに実をつけてほしいと思っても、トマトはつけたくないかもしれません。植物は「モノ」ではなく「生き物」だからこそ、調整しながらすり合わせていく、苗と対話するような感覚が難しいです。他には夏場のハウス内での作業など大変なときもあり、体調管理には気を付けています。

 

 

――今後のキャリアをどのようにお考えでしょうか。

 

育苗業をブラッシュアップしていきたいです。仕事を始めて5年、さまざまな経験をしてきましたが、まずは今やっていることを突き詰めていきたいです。さらに、接ぎ木や養生など難しい作業も手がけるようになりたいです。

 

 

――最後にこの記事を読んでいる方にメッセージをお願いします!

 

就職をするにあたって、何を大切にするかは人それぞれで異なります。例えば仕事内容、やりがいを大切にする人もいれば、ワークライフバランスが大切な人もいます。私の場合は「植物」が大切だったので、これを譲れないものとして就職したからこそ、なじみのなかった群馬という土地でも充実した生活ができていると思います。

もし、「植物」を扱いたい、「農業」をやってみたいという人はぜひ弊社にエントリーしてみてください。

 

背景の建物が農場。取材を通じてIターンの魅力についてお話が聞けました

 

 

お忙しい中、取材にご協力いただき誠にありがとうございました。

植物への愛、そして育苗をもっとよくしたいという思いがひしひしと伝わるような、そんなお話でした。

 

私自身、4年間群馬に住んでいるので、当たり前だと思って忘れていた「群馬に住む良さ」を言語化することができました。

特に災害の少なさは東日本大震災を自分自身経験しているので、結婚して家庭を持ったときなどに大切になると感じました。

個人的には、卒業後は東京での勤務が決まっています。取材前は転職したら出身の宮城に帰りたいと思っていましたが、取材を通して大好きな群馬に戻ってくるのも選択肢の一つとしていいなと感じました。

 


 

『学生ライターが行く!グンマ・シューカツ・ネットワーク』(令和5年度)

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