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【#マスコミ業界の仕事#群馬#ラジオ】株式会社エフエム群馬

インタビュー

学生ライターが行く!グンマ・シューカツ・ネットワーク

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今回は、群馬県のマスコミ業界について、株式会社エフエム群馬さんにインタビュー!

 

 


 

ラジオ局であるエフエム群馬さんの放送以外のお仕事について、総務部部長代理の黛英樹さんと営業部の新谷朱音さんにお話を聞きました!

 

私自身マスコミ関係の仕事に興味があったのですが、群馬県という地方ではマスコミ関係の会社は少なく、東京で働くよりも大変な部分があるのではないかと感じていました。エフエム群馬さんに取材をすることで群馬県のマスコミ業界で働くリアルな声がお聞きできるのでないかと考え、取材を依頼しました。

 

担当/爲谷光姫さん(群馬大3年)

AKAGIスタジオで取材させていただきました。左から新谷さん、黛さん、爲谷さん

 

――普段のお仕事内容について教えてください

 

黛さん)

総務部は番組を作る編成報道部、音響や放送機器のメンテナンスをする放送技術部、ラジオ広告を売る営業部以外が行う仕事を全部やっています。具体的には、経営管理業務、資産管理業務、福利厚生業務などを任されています。番組に送られる手紙の仕分け、プレゼントの発送やファンレターの管理なども行っています。

 

他の会社の人事部や財務部が行う仕事を行なっていて、毎日やることが違いますね。例としては、毎月の社員の労働時間や残業時間の確認、採用業務を行っています。定期的に行う役員会や株主総会の対応などもあります。またSDGs対策や電気代、国からの経営に関する報告など毎週送られてくるアンケートにも答えています。

 

新谷さん)

営業部は翌日に流れるCMの順番や種類などがきちんと手配されているか確認することから1日が始まります。仕事内容としてはラジオCMのセールスをするわけですが、例えば、長年のスポンサーに新たなCMのご提案をし、CMを新しく作ることが決まると、その内容や収録日、CMを流す時間など細かい調整を行います。当社には指定広告代理店制度というものがあり、その代理店に広告スポンサーのCM制作をお願いすることもあります。

 

社内スタジオでの収録依頼やイベントへのアナウンサー出演の依頼があった場合の調整も行っています。さらに広告の売上管理をしますが、最近では新社屋に移転した際の企画で始まったカプセルトイや自販機によるグッズ販売などの売上も管理しています。カプセルトイは営業部だけでなく、社内でプロジェクトチームを結成して新たな商品開発を行い、現在は第4弾まで作りました。

 

公開生放送などイベントの際にはお笑い芸人さんや俳優さんを呼びたいという依頼がきたらブッキングをし、当日の放送がうまくいくように原稿の用意や流れを把握してステージの準備、当日のアテンドや撤収など全体をまとめています。

 

ラジオの裏側でどのような仕事が行われているか、営業の仕事を具体的に話す新谷さん

 

黛さん)

私も以前、営業の仕事をしていましたが、メディア営業職は、業種を問わず製造業からサービス業までさまざまな企業の人に会えるのが魅力です。

 

新谷さん)

県内のお店にも詳しくなりますし、例えば新店舗オープンの情報もいち早く知ることができます。プライベートとの垣根なく活用できる新しい情報を得ることができますね。今まで知らなかった県内の観光スポットのCM制作に携わって、アクティビティを体験できたりなど楽しいこともあります。

 

 

――ラジオ業界と御社の現状を教えてください

 

黛さん)

群馬県は車社会なので、カーラジオを聴く、平日に車で動いている人をターゲットにしています。ビデオリサーチ社による調査では20万〜30万人の人が平日に聞かれていて、他の県のラジオ局と比べてもリスナー数は多いですね。

 

他の地方局は朝と夕方だけ自社制作番組ということが多いのですが、当社は平日の朝から夕方まで1日を通してやっています。元々は朝と夕方だけでしたが、ニーズが増えて徐々に自社制作の割合が増えていきました。ニュース内容はどちらかというと群馬県内のニュースが多いです。生放送はリスナーからの反応がとても良いですね。番組の一つのコーナーで数百通ものメールがきたりするのでサーバーの増強など検討しないといけないような状況ですね。

 

リスナーの聞き方も変わってきていて、好きな番組を「radiko」のタイムフリー機能を使って後で聴く人もいらっしゃいます。今後も、地域の情報や県民が知りたがっている情報をできるだけ早くお伝えしたいです。

 

どんな手段かは分かりませんが、さまざまな形でラジオは関わっていくと思いますので、他社の出方を見つつ、どのようなラジオの可能性や取り組みが群馬においてできるのか模索しているところです。

 

黛さんは、群馬のラジオ局としての未来を描く仕事をされています

 

新谷さん)

個人的には、コロナ禍でラジオが注目されて若者にも聞かれ始めた傾向があると思います。コンテンツをより良くすることで、もっと注目されるメディアになるはずですので、今までの経緯を大切にして群馬だからこそ伝えられる、群馬の内容を盛り込んだ番組がずっとできればいいですね。広告業界ではラジオ広告はずっと一定のシェアを保っているので、維持できるように頑張りたいです。

 

――地方でラジオの仕事をすることにおいてのメリット、逆にもどかしい点はありますか

 

黛さん)

特に地方だからという理由で難しい点はないですね。群馬の情報を仕入れられるメディアは限られていて、地域のニュースは新聞やラジオを経由することが多いので、今あるメディアがなくなることはないと思っています。

 

新谷さん)

課題で挙げるとすると、東京ではデジタルツールやSNSなどで情報が回ることが早いため、新しい情報を取り入れてうまく活用しているなとは思っています。全く同じことを群馬でしても成功するとは思わないですが、群馬でフィットするやり方はあると思うので、時代に遅れないよう、着目してSNS時代でもラジオが生き残れるように良い形で活用できればと思います。

 

黛さん)

当社ならではの施設としては、社屋1階にある「スタジオ・クラブエア」で生放送を行い、平日でもリスナーが観覧に来てくれて、祝日ともなれば満員状態となり、パーソナリティーとのマイクを通じてのやりとりやアフタートークなどを楽しんでもらっています。

 

クラブエアには「カプセルトイ」コーナーが。同社社員のアイデアで商品化している

 

――放送内容についての関わりなどはいかがですか。

 

新谷さん)

営業部ではスポンサーニーズの番組などに関わります。例えば「148(ワンフォーエイト)neo」や「GFORCE」という番組ではコーナーごとにスポンサーが絡むこともあり、その際には私も打ち合わせに入り、調整作業などをしています。内容が単なる告知広告だけにならないよう、リスナーとスポンサーの思いをうまくつなげられるよう、コンテンツとしての面白さなどを工夫することも大切ですね。

 

黛さん)

例えば、スポンサーの担当者さんが直接、番組内でイベントについて実際に話したりすると、やはり思い入れもあったり、伝え方に趣向が凝らされたりするので、その効果も当然変わると思います。

 

 

――福利厚生について教えてください。

 

黛さん)

厚生年金、企業年金、健康保険、雇用保険など一般的な福利厚生は全て行っていますし、特別休暇や子ども、配偶者などの家族手当も出ます。加えて入社10年目までは住宅手当もありますし、通勤手当と駐車場代も出ます。

 

一昨年、福利厚生の見直しを行い、利用率の低いものはやめて、新たにアンケートを取っています。例えば、冷凍食品を月に1回会社に送ってくれるサービスがあるのですが、その半額分を当社が負担して社員は100円から400円くらいでお昼が食べられるという制度を入れました。

 

スマホ決済のコンビニコーナーウォーターサーバーを設置して皆で飲めるようにもしました。今後は卓球台や大型プロジェクターを入れてほしいというリクエストがあるので購入予定です。社員が働きやすい環境になるようにずっと同じ福利厚生ではなく、少しずつ見直しをしようかなと思っています。

 

マスコミ業界に興味があるという爲谷さん。自身の働くイメージも重ねていた

 

――新谷さんは働きやすさについてどのように感じていますか

 

新谷さん)

まず、休みが取りやすいことが魅力です。有休も自分の仕事の調整次第で取りやすいですし、土日にイベントや学園祭等の仕事があるので、休日に仕事になることは多いのですが、その分は平日に代休が取れるのでいいなと思っています。

さらに群馬でラジオといえばエフエム群馬ということで知名度は高いので、スポンサーの皆さんも初めてのご連絡で営業に行ってもきちんとお話を聞いてくれるということが、ありがたいなと思います。

 

――実施しているインターンシップについて教えてください

 

黛さん)

インターンシップは基本的には大学を通して応募した人にご案内しているので個別対応はしておりません。8月の下旬ぐらいで他の大学の学生さんと一緒でもよければという条件でやっています。5日間で各部署に行き、特別番組などのスタッフとしてメールの選別をやってもらったりしています。

 

新谷さん)

メールを全部見てもらって、これは使えそう、これは駄目そうと分けてもらったり、アーティスト別で分けてもらったり、実際の裏方作業をこの夏に来ていただいた学生にはしていただきました。

 

――採用プロセスについて教えてください

 

黛さん)

基本的には欠員が出たら募集しています。今春に若干名の社員を募集したいと考えています。34月ぐらいにHPをチェクしていただきたいです。

 

――入社して1年目の働き方を教えてください

 

黛さん)

入社後、1年を通してその部署の仕事を覚えてもらって、一人立ちしてもらう感じです。メンターはつきませんが、部署の垣根があまりないので、近い世代で声を掛け合って教えている状態ですね。現在は契約社員の形態から募集していて、まず契約で1年やっていただいてこの人なら大丈夫となった場合には翌年から正社員として働いてもらいます。今のところ全員が正社員になっていて、契約期間は1年で正社員になると総合職なので適材適所に配属となります。

 

同じスタジオでもパーソナリティーによって「定位置」は異なるらしい

 

――どんな学生と一緒に仕事がしたいですか

 

黛さん)

コミュニケーションがとれて何にでも興味がある人に来ていただきたいです。例えば、音楽が好きでも自分が好きなアイドルの曲しか聴かないというような傾向が最近よく見られるので幅広い視野で趣味を広げている人がいいなと思いますね。

 

新谷さん)

番組のコンテンツを充実させる上でも重要な視点だと思います。

さらに広い意味でエンタメの知識はあった方がいいと思います。さまざまな業界の人や、タレントなどの知識があると、企画の立案時などに有益な情報をスポンサーに提供できます。日々の情報収集は欠かせません。

 

営業部的な視点でいうと、調整ごとが多いのでよく気が利く、先回りして考えられる人が欲しいなと思います。フットワークが軽く、よく動けるほうがよいです。さらに言われて動くのではなく、必要だと思ったら自分から動ける人がいいですね。

 

取材後に記念撮影もさせていただきました

 

<取材を終えて>

実際に取材をして、群馬県のマスコミ業界で働く上で大きな障壁はないことがわかりました。また、群馬だからこそ地域色の強い情報が求められているという地方ならではの需要を知ることができました。取材を通して地方でマスコミ業界に就職する魅力を再認識しました。このインタビュー記事を読み、少しでも働くイメージを持ってもらえたらうれしいです!最後まで読んでいただきありがとうございます!

 


 

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