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【#教育関連の仕事#群馬#大学職員】高崎商科大学

インタビュー

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今回は、教育機関関連の仕事について、高崎商科大学キャリアサポート室長の藍さんと教学課長の遠藤さんにインタビュー!

 

 

「群馬で教育機関関連の仕事をお考えの皆様へ高崎商科大学の魅力」

 

群馬での新たなキャリアを築きたい方々の中に、教育機関関連の仕事に興味をお持ちの方はいらっしゃいませんか?実は、私自身も興味があります。

 

そんな皆様に向けて、今回は高崎商科大学にお話を伺いました。

高崎商科大学は、教育と専門知識の融合に焦点を当てた大学として、群馬でのキャリア構築に素晴らしい機会を提供しています。また、「実学」という教育理念に重きを置き、教育における学生主体の授業を作り出している大学です。

 

今回は高崎商科大学の特徴を、同大のキャリアサポート室長の藍正弘さんと教学課長の遠藤康生さんからお伺いしました。

 

取材担当:丹泰優聖さん(共愛学園前橋国際大・2年)

左から、藍さん、遠藤さん、丹泰さん

 

――お世話になります。本日はどうぞよろしくお願いいたします。

高崎商科大学のミッション、教育理念、価値観や文化について教えてほしいです。どのような考えで学生と職員の方々は関わっていますか。

 

藍さん)

本学は教育の理念で謳(うた)っている「実学」の精神があり、大学で学んだことが実社会で生かせなければ学びにならないという考えがあります。歴史的に裁縫学校から始まっており、インターシップが盛んになる前から短大では実務実習というものが科目としてあります。

 

大学で学んだことだけでなく、それを実社会でどう応用することができるかを考える力こそが大事であると考えています。そういう価値観を持つことのできる学生を育てていきたいです。

 

 

――大学のHP等を拝見しましたが、職員の方の募集がどのような形で行われているのかをお聞かせいただけますか。また今後どのタイミングで募集が始まるのか、どのようなポジション、キャリアの方が求められるのでしょうか。

 

藍さん)

基本的には毎年職員の採用を行っているわけではないです。採用する際、新卒の場合ですと現在は短大卒以上で、学校法人の職員として総合職が多く、部署異動により、教務、学生、広報・入試や私が現在担当するキャリアサポート、本学で力を入れている地域連携センターのCOC+事業(地(知)の拠点・大学による地方創生事業)、さらに附属高校の事務などさまざまな業務を担当することになります。

本学も留学など海外での学習機会も増えていますので、海外にいた人や、語学が堪能な人など、さらに今後の運営を考えるとIT系のスキルなどが求められるようになっています。

 

最近の人員構成は新卒が7割、中途が3割と新卒採用に力を入れ始めています。新卒で入ってキャリア形成することも大切だと考えます。退職などによる欠員補充は基本的に中途採用が多く社会人経験のある人材を採用していますね。

また、金融機関やIT系企業で働いていた人の採用が多い印象はあるので、そういった方々はぜひチャンスと捉えて応募してもらいたいですね。

 

就職先としての教育機関の魅力を語る藍さん

 

――職員の役割や責任、日常的な業務内容について教えてください。

 

藍さん)

学生のために何ができるか」を考えていくことが主な仕事になっていきます。通常の授業以外で自発的に学生が選択して参加できるような任意のプログラムをつくり、それをサポートしていくのは大事な役割だと考えます。地域や企業の皆さんと作り上げるプログラムなどは手間暇がかかるのですが、それを惜しまずに学生のために動けるというスタンスが職員たちには必要だと思います。私が携わる学生の就職支援業務は高校生の大学選択時の重要な要素でもあるので、卒業生たちの企業側からの評価なども踏まえて仕事をしています。

 

遠藤さん)

私の所属する教学課の仕事ですと、一日のスケジュールは、午前8時30分から始まり午後5時までの勤務です。授業そのものや成績に関すること、学生生活などの幅広い仕事のグループ業務をとりまとめて、それらの支援などを行っています。私自身は以前、学生と直接関わる仕事もしていましたのでその経験を生かして業務のサポートもしています。

 

藍さん)

就職支援キャリアサポートの仕事は学生に「何かをしてあげる」のではなく、学生自らが気付いて積極的に動けるよう、企業との接点づくりを重視しています。学生への求人情報の提供や就活イベントの開催などに加え、学生が応募先の企業について分からない事や就活の悩みなどに答えたりします。

一日の仕事の流れは多岐にわたり、日によって異なりますが、まず簡単な朝礼を行い、各々(おのおの)のスタッフが企業とのアポイントや学生との相談スケジュールの調整、授業の合間に相談に訪れる学生の対応をしたりします。昼休みも学生の対応は必要ですので、休みは交代でとります。さらに、学生ごとの相談内容や進捗などをデータベース化して共有することでスムーズな対応を心がけています。本学は規模的にも学生と職員の距離が近く、さまざまな対応がしやすいという特徴はあると思います。

 

取材は、学内の多目的スペース「SKY ATRIUM」で行われた

 

――今後改めて募集をするときについて、どのような人材に職員を目指してほしいと考えていますか。

 

藍さん)

新卒学生の場合、大学職員の仕事について局所的な部分しかみていないような傾向があります。例えば、キャリアサポートだけをしたいとういうような志望動機ですね。本学の職員は、総合職としてカリキュラムなど様々な仕事を通じて学生に対する考え方や私たちの思いを理解し、部署ごとの仕事をリンクさせたり「学生のために何かできることはあるか」ということを幅広い視点から考えられる、考えたいと思ってくれる、そんな姿勢が大切だと思います。

 

遠藤さん)

自分が就職した頃はやっと携帯電話が普及し始めた時代でしたが、現在は学生もスマホの所持率がほぼ100%ですし、SNSなど新しいメディアでの情報発信の仕組みが広がり、情報量も桁違いになってきて、それらが社会問題化したりしていますが、そうした中で以前と変わらず学生にアドバイスするというのはとても難しく感じています。的確に必要な情報をどうやって伝えていくのかを常に考えないといけない。そういう意味では、思いつきで実行するというようなスタンスでは危うい気がします。やはり、大学は教育機関なので中途半端な気持ちで学生と向き合う訳にはいきません。どのような大学の将来を目指していきたいのか、これからのビジョンを学生と共に考えられるような人を私たちは求めています。

 

世の中の変化に合わせ、学生にも接していると語る遠藤さん

 

――職員のキャリアアップについてです。大学の職員として成長機会や研修プログラムなどはどのようなものが用意されていますか。具体的に教えてください。さらに福利厚生のこともお聞きしたいです。

 

藍さん)

キャリアに関する考え方として例えば、職員が新しい取り組みなどのアイデアを出したりする際には、否定せず、肯定的にとらえるようにしています。本人の意向を尊重しながら修正などを行い、進めていくようにしています。できるだけ多くの経験を積んでもらい、自主的にどんどん動けるようになってほしいと考えるからです。

 

具体的な制度として「FD推進委員会」、「SD推進委員会」などに取り組んでいます。FD授業や教育活動に関するスキルアップなどを促す委員会、SD職員としての能力開発に関する委員会として、職員が学生にどうアプローチしていけばよいかを考える環境をつくるようにしています。

また、集合型の研修を年に数回行っており、世代に合わせた研修なども用意されています。

 

さらにeラーニングなども活用しており、自宅や職場で個人が自分に必要な項目を取捨選択できる環境も整えています。「WordExcelPowerPoint」の研修にも力を入れており、効率的な業務を進める上で必要な成長の機会は用意しています。

 

遠藤さん)

教育機関ならではの仕事として、例えば教学課の業務などは、全国の教育機関向けの研修会もあります。そこでは、授業とか成績に関する業務の研修内容であり、若手の職員を優先的に参加させています。

 

藍さん)

新型コロナの前は大規模な会場で集合研修を受けたりしましたが、最近はオンラインによる研修が主流となっていますね。

 

福利厚生としては私立大学の職員は皆、「私学共済」という保険制度に加入しています。日本私立学校振興・共済事業団が運営している制度で全国の保養所に宿泊できたりもします。

 

本学の休暇制度では勤続25年で取得できるリフレッシュ休暇ができました。特別休暇なども多くあります。さらに在宅勤務の対応もここ数年で整いました。休日出勤の申請方法も柔軟にできる制度に変わりました。

 

在学している大学とは異なる取材先を選んだ丹泰さん。新たな気付きも多かった。

 

――高崎商科大学の地域社会への貢献事業などについてお聞きしたいです。

 

藍さん)

本学の地域連携センターのCOC+事業(地(知)の拠点・大学による地方創生事業)では大学の最寄り駅の高崎商科大学前駅がある上信電鉄の沿線地域とさまざまなコラボレーション事業を実施して街の課題を解決する試みに取り組んでいます。

 

上信電鉄の沿線には、例えば甘楽町の織田家ゆかりの史跡、こんにゃくパークや、めんたいパークなど観光施設もありますが、人口減少などでその資源をうまく活用できていない面があります。そこで学生が協力して駅周辺地域の「観光名所マップ」を作成しました。これら課題解決のための活動を通じて、地域に愛着を持ってもらい、卒業後には別の地域でも活躍できる、役に立つ人材を輩出していければとの思いもあります。これからの地方大学は地域と連携していくことがさらに求められていると感じています。

 

 

――大学の将来のビジョン、今後の展望や成長計画について高崎商科大学ではどのように取り組んでいますか。

 

藍さん)

「実学」という教育方針を守りつつ、これからの時代に適応していく柔軟な姿勢をもって、様々な選択肢や壁が現れる現代を生き抜いていけるような学生を育てること、それを大切にしていきたいです。

 

 

――就職活動をしている学生に向けてお話したいことがあれば聞かせてください。

 

藍さん)

時代が目まぐるしく変わってきているので、そういった変化に対応できる人材が職員として来てくれるとうれしいですね。やはり求められる「技術」というものも変わってくると思いますので。私たちが就職したときには、そろばんをうまく使えることが求められていましたけれど、今はパソコンを使うことが基本になり、さらにIT系のスキルなどが求められています。このあたりに今後の就職活動に関わるヒントがあると思います。

 

――本日はありがとうございました。

 

就活をこれから控える2年生の丹泰さん(中)。今後にも役立つ内容だったそう。

 

高崎商科大学にインタビューしてみての感想

 

高崎商科大学は、地域に根付いた大学として、その存在感を示し、地域社会における重要な役割を担っていると感じました。

この大学の特徴の一つは、そのアットホームなキャンパス環境が挙げられます。多くの大学と比較して学生数は限られていますが、これは逆に、学生と教員との関係を密接にし、個別指導や協力の機会を提供する理想的な環境を築いているといえます。個人的なニーズに合わせた学術的なサポートを享受できると考えました。この個別指導のアプローチは、学生たちが独自のアイデンティティを発見し、学問とリーダーシップのスキルを発展させるのに大いに貢献していると感じました。

 

高崎商科大学が専門的な分野として商学・経営学・会計学を選んだことは、地域社会との強い結びつきを反映しているとインタビューを通して感じました。群馬県にあるこの大学は、地域経済の要となっており、商学部は地域の経済的挑戦や課題に対処するための知識とリーダーシップを提供していると思います。そのため、学生たちは、商学・経営・会計学の専門知識を習得し、地域の経済的な発展に貢献するためのスキルを身に付けていく環境が整っていると考えます。

 


 

『学生ライターが行く!グンマ・シューカツ・ネットワーク』(令和5年度)

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