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第4回ぐんま就活・働き方最新情報【2024グンマ・シューカツ・ネットワーク】

コラム

2024グンマ・シューカツ・ネットワーク

ぐんまの最新!「就活」「働く」情報をお伝え!

2024年度のグンマ・シューカツ・ネットワークは

2つのコンテンツでお送りします!

 

①プロの記者によるぐんまでの最新の就活や働き方の情報をお届け!

「ぐんま就活・働き方最新情報」

 

②学生ライターが、学生目線で、ぐんまでの就活や働くことについて記事を執筆!

「学生ライターが行く!ぐんまの就活・ぐんまでお仕事」

 

就活をしている、これからしようと思っている学生の皆様

そのご家族の方々

採用したい企業の皆様

群馬で働こうと考えている皆様

 

いろいろな角度から記事を掲載していきますので皆様是非ご覧ください!

親子で考えよう、就活のこと。「体験談」で働く姿をリアルに 

 

時代とともに「就活」は大きく変化しています。就職の人気企業ランキングもこの20年で大きく入れ替わり、子どもの志望企業を聞いて「知らない会社だけど大丈夫?」と親が不安に思うこともあるかもしれません。 

 

自分のキャリアに主体性を保ちつつ、親から適切なサポートを受けるにはどうしたらいいのか。キャリアカウンセラーの佐藤由美子さんに、就活における親子の関わり方について聞きました。 

 

 

学生の就活支援に関わるキャリアカウンセラーの佐藤さん 

 

1.企業も「オヤカク」対策、内定辞退を防ぐ


オヤカク」(親に内定承諾を確認すること)という言葉に

代表されるように、就活における親の存在感は増しています。 

 

上毛新聞が行った2025年春の新卒採用計画アンケート(121社)でも、25社(20.7%)が「オヤカク」対策に取り組んでいると回答しました。 

 

具体的には「入社誓約書に保護者の署名欄」「家族向けにパンフレット作成や手紙の送付」「保護者向けにセミナーや会社説明会の実施」「自宅へのあいさつや役員の家庭訪問」などを挙げています。企業側も売り手市場による内定辞退を避けるため、親の理解を得ようと努めているのです。 

 

「内定先を決める最終段階で決定が覆ることもあり、相談の際に『親の意見』を確認することも増えている」と語る佐藤さん 

 

 

佐藤さんはキャリアカウンセラーとして新島学園短期大学や群馬大学などに関わり、学生の就活支援やキャリア教育に取り組んでいます。佐藤さんによると「高校や大学などの進学を決めるのと同じ感覚で、就活でも親の承諾を得るのが当たり前になっている」といいます。 

 

2.企業選びでは親世代とギャップ 


佐藤さん自身も長女の就活の際、「Z世代」との価値観のギャップを体験しました。

 

「私は就職氷河期を経験した『ロスジェネ世代』なので、子どもは安定した大企業に就職してほしいと思っていました。でも長女が選んだのは都内のベンチャー企業。会社のビジョンに共感したという志望動機を聞いて納得しましたが、企業の知名度やブランドを重視しがちな親世代とは感覚が違うなと思いました」 

 

内定先を決める際に親に相談する学生も増えている(写真は取材を元に再現したイメージです) 

 

 

金融機関に勤務する20代女性は、就活では親の意見を尊重し、最終的な内定先を決める際も親に相談しました。すると「地元銀行の方が聞こえがいい。絶対そっちでしょう」と言われ「自分がその会社に合っているかではなく、世間体を基準に就職先を決めつけられ嫌だった」と振り返りました。 

 

働き方や生き方が多様化する中で、親世代のやり方や考え方を押しつけると、就活のモチベーションが下がってしまうことも。価値観の違いを前提に、子どもは自分の決断をしっかりと親に伝え、親は子どもの選択を見もる姿勢が大切になります。 

 

3.オンライン化で「頑張り」が見えづらく 


 

オンラインで採用担当者の面接を受ける学生(写真はイメージです) 

 

 

就活のオンライン化も、親世代とのギャップの一つ。自室でパソコンの前に座っているだけかと思っていたら、実はインターンシップや説明会に参加していたというケースも。オンライン就活は子どもの頑張りが見えづらく「ちゃんと就活しているの」と責めてしまう親もいるそうです。 

 

「親は子供にとって一番の応援者。家族だから気付ける子どもの変化を見逃さず、疲れていたらさりげなく声をかけたり、一歩引いた立場で子どもが『自分で決める』ためのサポートをしてほしいと思います」(佐藤さん) 

 

思うように内定が出ないと自己否定的になってしまいがちに。そんな時は「身近な社会人」である親に「就活で落ち込んだ時はどうしていたの」「企業選びで悩んだ時、決め手は何だった」と体験談を聞いてみるのもよいかもしれません。親も自分と同じように悩みながら就職したことを知れば、社会人として働く姿がよりリアルに、実感を持ってイメージできるはずです。 

 

「ぐんま就活・働き方最新情報」

プロの記者によるぐんまでの最新の就活や働き方の情報を順次お届けしていきます。

① 群馬県内121社の動向を分析!「売り手市場」も採用意欲に落ち着き

② 群馬県内の学生必見!地元就職を成功させる「情報収集術」

③ 新人教育やオフィス環境を充実!「働きやすい会社」目指す群馬県内企業の取り組み

④ 親子で考えよう、就活のこと。「体験談」で働く姿をリアル

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