第1回 学生ライターが行く!ぐんまの就活・ぐんまでお仕事【2024グンマ・シューカツ・ネットワーク】
2024グンマ・シューカツ・ネットワーク
ぐんまの最新!「就活」「働く」情報をお伝え!
2024年度のグンマ・シューカツ・ネットワークは
2つのコンテンツでお送りします!
①プロの記者によるぐんまでの最新の就活や働き方の情報をお届け!
「ぐんま就活・働き方最新情報」
②学生ライターが、学生目線で、ぐんまでの就活や働くことについて記事を執筆!
「学生ライターが行く!ぐんまの就活・ぐんまでお仕事」
就活をしている、これからしようと思っている学生の皆様
そのご家族の方々
採用したい企業の皆様
群馬で働こうと考えている皆様
いろいろな角度から記事を掲載していきますので皆様是非ご覧ください。
「学生ライターが行く!グンマ・シューカツ・ネットワーク」では、学生の視点で取材した企業や若手社員のインタビュー記事を掲載していきます。学生ライターが、群馬での就活について就活、企業研究、自己分析などいろいろな角度からお伝えします!
今回は、群馬県内で40年以上にわたって就活支援事業を手掛ける上毛新聞社「ぐんま就活ジャンプス」事務局の日野原明さんに、就活のスケジュールや情報収集のポイント、合同企業説明会に参加する際の心構えなどをお聞きしました。
取材担当の笹本友結さん(群馬県立女子大学3年)
——「就活」は学生にとって大きな悩みの一つです。私も、いつから、何から、どのように進めていけば良いのか悩みながら就活を頑張っています。今回は、私自身が就活についての知識を得て、同じ就活生たちの不安解消に役立てばと思い、「ぐんま就活ジャンプス」事務局にお話を聞くことにしました。まずは「ぐんま就活ジャンプス」の事業内容を教えてください。
上毛新聞社が運営する就活生向けの情報発信サイトで、新卒向けの合同企業説明会も開催しています。地元の新聞社として情報発信していく中で「新卒採用を増やしたい」という地元企業の抱える課題解決を目指して、40年以上前にスタートしました。企業情報も今はウェブサイトに掲載していますが、昔は電話帳のような冊子を発行して、資料請求もメールではなくはがきでした。
——合同企業説明会にはどのような企業が出展しているのですか?
群馬県に本社がある、または群馬県に採用拠点がある企業です。参加する学生も、群馬県で働いてみたいという意欲のある方が多いですね。
群馬県の産業を盛り上げていくためにも、企業は多くの学生と関わりたいと思っています。合同企業説明会は就活生が参加しやすいタイミングや状況に合わせて企画しているので、ぜひ気軽に参加してください。
運営する立場としてイベントについて話す日野原さん
——就活関連のイベント情報はどこで入手できますか。
上毛新聞の紙上、就活ジャンプスWebで告知したり、大学のキャリアセンターや「ぐんまde就活ナビゲーション」のサイトを通じて案内したりしています。地方就職を意味する「LO活」や、都市部から地元に戻り就職をする「Uターン」「Iターン」が増えているため、地元就職に力を入れている都内の大学とも連携しています。県外の学生が帰省のタイミングで情報を入手できるように、親世代へのアプローチにも力を入れています。コロナ以降はSNSでの告知も増えました。
——日野原さんは、就活におけるトレンドをどのようにキャッチしていますか。
上毛新聞社でインターンシップしてくれた学生と意見交換したり、県内で学生が集まる場所に出向いたりして、「生の意見」を聞くように心がけています。キャリアセンターや大学の先生も大切な情報源で、今の学生の雰囲気を丁寧にヒアリングしています。
——合同企業説明会など就活イベントに参加するメリットは。
就活イベントは、採用担当者に近づける貴重な機会です。何度もイベントに参加することで、担当者に自分の顔と名前を覚えてもらうことも効果的ですね。また、就活は情報戦です。対面イベントに行けば採用担当者から直接、精度の高い情報を聞くことができます。
就活イベントもさまざまなものが行われている
——就活イベントによく来る学生は、企業側の記憶に残るものですか。
もちろん! 就活の基本は人対人、心理戦的な部分もあります。「せっかく来てくれたから、ここだけの話〜」と、他の人が知らない情報を聞けることもあります。
志望度の高い企業なら、毎回ブースを訪問して質問したり、採用担当者と交流したりすることで、企業理解や業界研究につながります。実は採用担当者は経営陣との距離が近く、実際の採用活動の時に「就活イベントでの売り込み」が効くことがあるかもしれません。
あと、対面イベントならではの「偶然の出合い」も期待できます。
——「偶然の出合い」とは何ですか。
以前の合同企業説明会で、保育士志望の学生が、たまたま空いていた建設会社のブースに座ったら、それが「偶然の出合い」になりました。その学生は「子どもの笑顔を守りたい」という志望動機で保育士を目指していたのですが、建設会社の説明を聞いて「まちづくりに関わることで間接的に子どもの笑顔を守る道もある」と気づいたそうです。今では現場監督として活躍しているそうで、対面イベントだからこその面白い出合いだなと印象に残っています。
——そんな出合いもあるのですね! 就活イベントが開催されるタイミングを教えてください。
就活情報解禁後に開催する3月の合同企業説明会が、最も参加者数が多いです。このほか夏と冬のインターン募集に合わせて6月、9月、12月の時期に同じようなイベントが開催されます。開催時期のタイミングや就活生のテンションに合わせて、企業側も説明内容を変えてきます。企業側も学生とできるだけ接点を持つために、さまざまなイベントに参加しているのです。
——合同企業説明会では、興味のない業種も回らないとだめですか。なかなか訪問するモチベーションが上がらないのですが。
就活は選択肢を広げることが大切です。興味がなくても本当にそうか、何が自分に向いてないか、合わない理由をはっきりさせることで自己分析にもつながります。自分に合う企業探しが一日でできるのが、合同説明会の良いところ。自分に合った企業を見極めるため、複数の企業説明会に参加し、幅広い業種の企業を回ってほしいです。
「逆の立場で考えてみると、初めて知ったこともある」と笹本さん
——就活イベントは長時間なので、ずっといると疲れてしまいます。
就活イベントごとの特徴をつかみ、就活のスタイルが決まってきたら、参加する回を絞り込んでも大丈夫です。例えば「ぐんま就活ジャンプス」は群馬県で働きたい学生向けの就活イベントです。企業側も地元で長く働きたい人材を見つけたいという期待感を持っています。群馬県で働きたいという就活生と、地元を盛り上げたいという企業が集まっているので、働き方の方向性がマッチする可能性が高いと言えます。このようにイベントのコンセプトをとらえて、参加するかどうかを決めるのもポイントです。
——国家資格の受験や公務員と、一般就職で迷っている方も参加していますか。
「ぐんま就活ジャンプス」のイベントには、キャリアコンサルタントが相談員として参加しています。企業を回る前に、相談できる機会を用意することで、迷っている方の不安解消につながればと思います。合同説明会にはキャリア支援のさまざまなサービスがあるので、学生の皆さんはうまくイベントを使いこなしてほしいです。
——ぐんま就活ジャンプスの担当者として、学生にひとこと!
群馬県には約9万社の企業があります。就活イベントや合同企業説明会を通して知らない企業と出合い、将来の選択肢を広げてほしいです。向いてないと思っていたけれど、実は自分のやりたいこととマッチしている、という会社があるかもしれません。
また、自分に向いてない部分を自己分析して、次につなげることも大切です。偶然の出会いが人生を大きく変えることもあります。一緒に地元である群馬県を盛り上げていきましょう!
取材は会議室で行われました。この他にもアドバイスをいただきました。
- まとめ
今回のインタビューを通じて就活のイメージが大きく変わりました。就活イベントに出展する企業側も時期によってコンセプトを変えたり、学生のことをしっかりと考えたりしていることに驚きました。就職活動は不安なものではなく、企業と出会う機会を用意してもらっているのだと気付きました。この記事が、皆さんが就活を円滑に進めるきっかけになれればと思います。私も群馬県の発展に尽力したいと、改めて強く感じたインタビューでした。ありがとうございました!
「ぐんま就活・働き方最新情報」
学生ライターによるぐんまでの最新の就活や働き方の情報を順次お届けしていきます。
➀ 上毛新聞社「ぐんま就活ジャンプス」事務局