ぐんまnote

【先輩に聞く群馬の企業で働く魅力!】~地域を盛り上げるアイデアを形に~

インタビュー


このトピックス欄では、群馬で活躍する若手社員のインタビューを掲載しています。

群馬での就職活動の参考にしてもらえるよう、県内の特色ある企業や生活環境の魅力をお伝えする記事を随時更新していきますので、チェックしてください!!


 

今回インタビューしたのは、JR高崎駅に隣接する駅ビルを運営する「高崎ターミナルビル」(高崎市)で働く中島悠香さん。入社3年目で高崎駅西口「高崎モントレー」、東口「イーサイト高崎」のテナントの売上管理や、地域のショップやクリエイターとの催事などを担当しています。中島さんが考える「地域とつながる働き方」について聞きました。

 

高崎ターミナルビルの中島さん
群馬県内の大学を卒業し、2020年に高崎ターミナルビル(高崎市)に入社。同社高崎店に配属され、テナントの売上管理、CS(顧客満足)・ES(従業員満足)担当、地域のショップやクリエイターとの催事などを手がける。群馬県出身。趣味は絵や造形などのアート活動。

 

―業務内容を教えてください。

 

当社高崎店では、JR高崎駅西口駅ビル「高崎モントレー」や東口「イーサイト高崎」、直営物産店「群馬いろは」などを運営しています。

普段は「高崎モントレー」内の衣料品テナントを中心に担当し、運営サポートをしています。テナントスタッフの皆さんは、接客でお店から出ることができません。お客さまの周辺施設からの買い回り動向や売り上げが伸びた要因、ポイントカードの購買情報の分析など、当社でしか分からない情報をお伝えするよう心掛けています。

そのほか電話応対やパソコン作業、売上状況の確認など、仕事内容は多岐に渡ります。

 

―仕事のやりがいは。

 

営業職なので、売り上げにつながる提案ができた時はやりがいを感じます。あるテナントが発売したコラボスーツを館内にディスプレイしてはどうかと提案して、実際の購買につながった時はうれしかったですね。

ほかにもCS(顧客満足)・ES(従業員満足)の向上に関わる業務も担当しています。その中で近隣のショッピングモールと合同でテナント店員の接客研修やロールプレイング大会を行い、実際に接客技術の向上につながりました。本来であれば競合店ですが、切磋琢磨し合い接客レベルを上げることで、高崎駅前全体のおもてなしを底上げできたと感じています。

 

—コロナ禍での入社です。外出自粛やテレワークの普及で駅の利用者が減り、駅ビル運営にも大きな影響があったのでは。

 

駅ビルでは、年間を通じてさまざまな企画を展開しています。ところがコロナ感染拡大の影響で企画の中止や売上減少による退店が相次ぎ、空いた区画をどうするかが、社内の課題となっていました。

入社1年目に新規プロジェクトの社内提言を募る機会があり、空き区画対策として移動式のポップアップマーケット(期間限定で出店する店舗)を提案しました。プロジェクト名は「TAKASAKI NOMAD-タカサキノマド-」。「遊牧民」を意味する「ノマド」と、地域のクリエイターの魅力を外へと発信できるような「窓」という二つの意味をかけて、場所や期間を定めず自由に移動できるようなお店をつくりたいと考えました。

地域のクリエイターを応援し、地域の人との関わりを深めるという趣旨を評価していただき、高崎モントレーの企画として実施できることに。しかも、プロジェクトリーダーとして「自由にやっていいよ」と任せていただき、出店者も自分の裁量で決めることができました。

 

—1年目でプロジェクトリーダーですか。プレッシャーもあったのでは。

 

すべてが初めての経験だったので、本当に大変でした。開業したばかりの方や学生を応援するため、出店料も通常より低めに設定したら、収益面で心配する声が上がったことも。事業者の多くは同世代なので「あまり高くては店が集まらない」と自分なりの考えを伝えたら、消費者に一番近い新入社員の意見として、受け入れてもらえました。

6月に提案して9月にプロジェクトが始動。12月開催だったので、スケジュール的に「もう無理」と思ったことも(笑)。ただ周りを見ても、新人時代に自分のやりたいことができる人は少ないので、光栄だと思い自らを奮い立たせました。めったにないチャンスをやり切った経験は自分の糧になりました。

 

—プロジェクトに挑戦したことで、仕事への意識は変わりましたか。

 

2020年冬から始まった「TAKASAKI NOMAD」も3年目を迎えました。複数のショップを集めたマーケット形式の開催は年2回ですが、それ以外でも出店したいクリエイターの方がいれば単発で開催することもあります。

地域の面白い方々とつながり、一緒にプロジェクトをつくっていく楽しさを知り、将来はショップを誘致する開発部門の仕事もやってみたいと思うようになりました。

 

高崎ターミナルビルの中島さん

 

—現在の会社を志望したきっかけは。

 

私自身の就職活動の軸は2つありました。「働きやすさ」と「自分のやりたいことができる環境」です。

大学時代は観光に興味があり、専攻は観光政策学科。観光地になぜ人が集まるかという心理的な分析などを学んだことがきっかけで、人が集まる空間を演出する仕事を希望しました。

イベント会社や商業施設、エンタメ系など志望業種が群馬県内には少なかったので、就活の比重は東京の方が大きかったと思います。第1志望の業界は商業施設で、中でも駅ビルが面白そうだと感じました。駅という公共施設は移動することがないので、その地域に根差す必要があります。地域と関わる仕事がしたい、群馬を盛り上げたい、商業施設で人の集まる空間をつくりたいという要素がマッチして、現在の会社を選びました。

 

—「働きやすさ」を感じるのはどんな時ですか。

 

産休や育休、柔軟な働き方ができるフレックスタイム制度など働きやすい環境が整っている点ですね。

高崎店の営業部は15人中13人が女性。育休の後に時短勤務で現場復帰される方もいて、さまざまな働き方のロールモデルがあります。私自身がライフステージの変化を迎えることがあっても、働き続けるイメージが持てる会社だと思います。

 

高崎ターミナルビルの中島さん

 

—東京か群馬か、就職先を迷っている学生にアドバイスを。

 

100%満足できる仕事はありません。東京と群馬、どちらで働いてもきっと、イメージと違ったと後悔することはあると思います。

仕事内容ももちろんですが、もう一つ大切なのは生活の部分です。お金や暮らし、友人関係など働き始めた姿をイメージすることで、自分に合った選択が見えてくると思います。

私が群馬に残っているのは、友人をはじめ魅力的な周りの人たちと常に会える環境だから。空気がきれいで自然も豊かで、田舎で育った私が生活するには群馬の方が魅力的でした。

 

—就職活動中の学生にメッセージを。

 

就職とは、企業の求めていることと、自分がやりたいことのマッチングです。自己分析をしっかりして、やりたいことを明確にしてください。本当の気持ちを見ないふりをして就職がうまくいったとしても、働く中できっと齟齬(そご)が出てきます。自分の芯を曲げずに、やりたいことができる会社を選んでください。

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