【#群馬#eスポーツ#就活】群馬県eスポーツ連合(gespo)
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記念すべき、初回は、「群馬県でのeスポーツと就活」についてです。
取材担当:谷口竜太(群馬大3年)
ここ数年で話題となっているeスポーツ。
今後の進路にするのにあたって群馬にいても出来ることが無いか、以前から気になっていました。
そんな中、「全国都道府県eスポーツ選手権 2023 KAGOSHIMA」『グランツーリスモ7』部門 関東エリア決勝戦が2023年9月17日(日)に前橋市の上毛新聞社で開催されると知り、会場で群馬県でのeスポーツと就活について取材しました!
この大会は予選大会として群馬県eスポーツ連合(gespo)が主催しました。関東1都6県(東京、神奈川、千葉、埼玉、栃木、茨城、群馬)の代表がU-18の部と一般の部でそれぞれ全国大会(鹿児島県)への代表権2席を争いました。
今回は同会場でgespoの業務執行理事兼事務局長の倉林亜希子さんにお話を聞きました。
今回お話をお聞きした倉林さん(左)、取材担当の谷口さん(右)
Q,この大会を群馬で開くことになった経緯をお聞かせください。
元々日本eスポーツ連合(JeSU)に群馬支部として参加しており、今大会もJeSUが開催している大会ということに加えて、昨年度、栃木で開催された「全国都道府県対抗eスポーツ選手権 2022 TOCHIGI」で『グランツーリスモ7』の全国大会のお手伝いをした実績を評価され、関東大会の主催をしました。
Q,倉林さんはどのような経緯でeスポーツに関わるようになったのですか?
最初は雑誌の編集者として上毛新聞TRに入社しました。
その後、営業として住宅展示場などの多数のイベントに関わることが増え、2019年からeスポーツ事業に本格的に関わるようになりました。
ゲームなどへの興味はあまりなかったのですが、この業界に関わってからは実際にゲームに触れる機会が増えました。業界柄、女性は珍しく、また母親としての視点から「若い人がやりたいことをやらせてあげる」ように日々活動しています。
仕事を通じて出合ったeスポーツだが、新たな発見の連続が面白いと語る
Q,女性ということで具体的にどのような影響がありましたか?
やはり男性ばかりの職場ということでイベントの開催をする際、例えば会場の椅子の並べ方など細かいところでも大雑把になってしまうことが多くあります。そういう細かいところに気遣いができるのは女性らしいところかと思います。
また母親という立場から会場に来た小さい子への対応や、eスポーツはまだまだ「所詮ゲーム」と考える大人も多いですから、そういったeスポーツ選手の親世代との関係にも親としての経験が役立っています。
純粋に女性が珍しい業界ですので、そういった意味でさまざまな交友が増えたのも大きな影響です。
Q,群馬県のeスポーツの現状をどのように考えますか?
JeSUの会合などでよく「群馬県のeスポーツは進んでいる」と言われますね。県庁内にeスポーツ・クリエイティブ推進課という組織があり、年間予算が県から出ています。その影響から企業単位でeスポーツに関わるところも増えています。
会場では実況や解説、ライブ配信も行われた。随所で観覧者から大きな歓声が沸いた。
Q,今後群馬でどのようなイベントを開催していきたいですか?どういう層に向けてなど、具体的なことがあればお聞きしたいです。
私たちはJeSUに所属している一般社団法人ですので、キッズ向けやシニアの方、障害者を対象にするなど幅広い層のさまざまな人々が参加できるようなeスポーツ普及イベントを開催していきたいです。今回のような大会も今後はどんどん開いていきたいですね。
Q,近頃は大会だけでなく、プロゲーマーとファンが直接関わる「ファンミーティング」のようなイベントが増えていますが、群馬県ではそのようなイベントの開催は考えていますか。
全国的な組織として活動していますので、有名チームやストリーマーなどとの関りも増えてきて、実際にそういうイベントの案などもよく出ています。しかし、これはどの企画でも同じなのですが、10ある意見のうち、一つか二つ実現できればラッキーぐらいなものなので……。東京など人口が多い所とは違い、工夫をしないと人を集めにくいのが課題です。わざわざ群馬まで来るという理由付けなどが難しいです。
ファンミーティングに近いものとして、一つの部屋を借りてそこに実際のゲーム機やパソコンを持ち込んで遊ぶ「LANパーティー」などはよく行っていますね。東京で行われていたLANパーティーでは有名人なども参加していましたので、群馬でも同様にしていけたらと考えています。
群馬でeスポーツを盛り上げるためのアイデアは、群馬で暮らすからこそ出ることも
Q,今後群馬でeスポーツを盛り上げていくには、どのような人材が必要だと思いますか?
まず何よりもゲームについて詳しいことが大事ですよね。配信試合のカメラワークなどそのゲームに詳しくないとできない仕事が数多くあります。実況や解説、イベントの仕組みに詳しい人も必要です。別の業種のイベント運営に関わったことがある経験などは大事です。
gespoの大会の実況は初めてというアナウンサーなども多いのですが、他業種のイベントでMC(司会)をしている方にもeスポーツに関わってほしいですね。それに加えて最近はSNSや配信媒体など新しいメディアの形も増えてきています。元々この業界自体が新しいメディアに近いものですから、SNSなどに慣れている若い人材も必要ですね。
さらに純粋に選手自体の人数が増えてほしいです。これには新聞社などマスメディアの支援や大人の理解が何よりも大切だと思います。
最後に、業界自体がまだ新しいものですから手探りな点も多いです。ですからトラブルの際の即応力なども大事です。
元々eスポーツが好きだという谷口さん。今回は運営サイドの話を聞くことができた。
今回の取材を通じて、群馬でのeスポーツの盛り上がりを実感できました。
これまでeスポーツを進路にするには東京など都会に出るしかないと思っていましたが、群馬のような地方でもできることがあると学べ、進路の幅が広がった気がします。
eスポーツという業界はまだ新しくこれから更に発展していくことでしょう。それを身近で感じられることは、仕事としていく上で何よりも大事な事だと私は考えます。
だからこそ、自分の仕事にやりがいを求めたい人や、好きなゲームを仕事にしてみたい人はぜひ群馬でeスポーツという業界について調べてみることをお勧めします。
『学生ライターが行く!グンマ・シューカツ・ネットワーク』(令和5年度)
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